月収23万円でも貯金1000万円家族の秘密
貯金のための倹約生活は、嫁主導で行われている家庭が多い。週刊SPA!7/16発売号「子あり・年収500万円以下でも 貯金1000万円家族の秘密」では、その実態に迫っているが、「『あなたと結婚した以上、節約するしかない』と嫁に言われては、返す言葉もない。月収23万円と少ない稼ぎのなか、よく貯めてくれたと思います」と、妻への感謝を口にするのは夫の康史さん(仮名・神奈川県在住)だ。とはいえ、倹約のために強いられる負担は相当なものだ。
「光熱費節約のため、休日は早寝早起き。夜8時には消灯です。灯りは電池式の足元灯のみで凌いでいます」
また、「お金がかかるから」との理由で趣味も持たず、休日は子供と公園で遊ぶ程度。月に数回出かけるという釣りは立派な趣味に思えるが「必ず釣ってきて!」とプレッシャーをかけられており、食材調達に近い。
「船を所有する友人に、タダ乗りさせてもらっています。我が家の事情を知っているので、あまり釣れなかった日は友人が釣った魚を譲ってもらうんです。小遣いは月1万円しかなく、魚を買って帰る余裕がないんで(苦笑)。釣った魚は僕がベランダで干物にします」
1000万円以上の貯金があっても小遣いが中学生並み。「『私なんかお小遣いなしよ!』と言われて以来、増額は諦めた」という。しかも、その貯金も明確な使い途はなく、漠然と貯めている状況だ。
「最初はマイホーム資金のつもりでしたが家を購入するにはまだ足りず、途中で諦めてしまったんです。ただ、最近になって嫁が『子供を私立に通わせたい』と言い始め、このままだと子供の学費になりそうな感じです。今住んでいる神奈川は荒れている中学校が多く、私も経済的に許せば子供には私立に通ってほしいと思っているので」
結局のところ、すべての決定権は夫ではなく、嫁にあるようだ。
●村上家DATA
年収:450万円(月収23万円)
貯蓄:1100万円
1か月の貯金額:5万円
年間の貯金額:60万円
結婚7年:神奈川県在住
夫37歳:不動産会社
妻35歳:専業主婦
息子1人:3歳
<主な支出>
家賃5万円(団地)
水道光熱費2.5万円
食費2万円
通信費1.2万円
夫の小遣い1万円
※妻は妊娠するまで派遣のオペレーターとして勤務。当時の年収は約250万円。妻が妊娠するまでの結婚後3年目は年間200~250万円ペースで貯金していた。妻の妊娠後の年間貯金額は以前の3分の1に(年間約60万円)
<取材・文/週刊SPA!編集部>
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