お金

就活に失敗しニート状態から、資産1000万円に。奨学金300万円を1年で完済できたワケ

 人生は苦難の連続だ。上がらない給料、会社が倒産、はたまた災害で一気に生活苦に陥ることもある。そんな苦難に直面しながらも、「お金の知恵」で資産を築いた人たちがいる。彼らはどのように財を築いたのか。今回は奨学金300万円を1年で返済、資産1000万円超になった男性を取材。その不屈のお金マインドは、あなたの身に「もしも」が起きたとき、必ず役立つはずだ。

人生をリセットする決意で必死の節約。1年で貯金300万円

貧者の[マネー錬金術]

くらまさん(20代後半)

「奨学金という借金を抱えていた頃はお金にとらわれた生活でした」  そう振り返るのは、都内で会社員をしながら節約系YouTuberとして活動する、くらまさん(20代後半)。現在は資産1000万円以上を持つ彼だが、20代前半は300万円以上の奨学金の返済で苦しんだ。 「就活に失敗し、卒業後は都内から実家に帰ってほぼニート状態でした。月1万6000円の奨学金返済と通信費などの出費をアルバイトで稼ぎ、あとは実家で引きこもるだけの生活。たまに友達と飲んでもまったく楽しくないんです。何をしてもお金の不安がつきまとい、そればかり考えてしまって」

再び上京、手取り25万円

 2年後、「運転免許の取得代すらない自分には田舎で稼ぐ方法はない」と、再び上京を決意。家賃を抑えるために家賃補助付きの仕事を探し、正社員として働き始めた。 「当時の手取りは25万円ほど。これだけでは奨学金返済に10年以上かかる。そこで、入社と同時にアルバイトを始めました。貯金も稼ぐスキルもないから、できることは馬車馬のように働き続けるだけです。  平日夜や休日にラーメン屋、タワマンの清掃員などのバイトをしまくって、毎月約10万円を稼いでいました。一日13~15時間は働いてご飯を食べて寝るだけ。体力的にはキツかったけど、借金の鎖を断ち切らないと人生のスタートラインにすら立てないと思いました」
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生活費は月4万円に節約
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