創刊号は一人で作成!発売後即重版の人気女性誌『LARME』の美人編集長に直撃
ジャンルや露出媒体の多様化で、コンセプトと売り出し方次第で誰でもブレイクする可能性が高くなった昨今。そんな芽のある女性たちの原石を各ジャンルからピックアップし、ここに一挙紹介!
◆メディア部門
出版不況と言われる中にあって、発売後即完売、重版がかかるほどの人気雑誌『LARME』(徳間書店)を生み出した若き編集長の中郡暖菜さん(27歳)。“美人編集長”として各メディアでも注目されているが、その道のりは決して楽なものではなかった。
「もともと出す予定だった出版社でほぼ創刊が決まっていたのが途中でダメになってしまったんです。本当にショックで、そのまま前の会社を辞めてニートになりました」
大きな挫折を経験した中郡さんだが、諦めず企画書を持って徳間書店に売り込み、8か月後ようやく創刊にこぎつけることに。
「創刊から2号までは、編集部員が私だけだったので、モデル探しからリースの依頼まで全部一人でやっていましたね」
以前は業界でも名を知られる小悪魔系ビューティー誌に在籍していた中郡さん。しかし、創刊を目指したのはギャル系でも赤文字系でもない、作りこんだ“甘め”な世界観の雑誌だった。
「瞬間的な流行でなく、飾っておきたくなる本を目指して、“絵本のような世界”を表現すべく、写真や紙にもこだわりました。そうした差別化のおかげで、支持していただけたのかもしれません」
1シーズンごとの発行が隔月になった今、目指すは月刊化?
「今は隔月でいいと思っています。そのほうが、私が誌面を作る時間を確保できるので。私は家事もできないし電車もよく乗り過ごすし、本を作ることしかできない(笑)。だからもっと多くの人に楽しんでもらえる『LARME』を作っていくことが当面の目標ですね」
最年少とか美人という形容詞の奥に、確たる信念と情熱を秘めた彼女なら、きっとその目標も達成できるだろう。
【中郡暖菜さん】
『LARME』編集長。徳間書店史上最年少27歳で編集長に就任。’12年9月に女性ファッション誌『LARME』を創刊、またたくまに人気を博し、発行部数は15万部を超える。最新号は3月17日に9号が発売される
取材・文/中村未来(清談社)
― [ニッチ・ブレイク女]を青田買い!【2】 ―

|
『LARME (ラルム)008 2014年 03月号』 甘くて、かわいい 女の子のファッション絵本 ![]() |
【関連キーワードから記事を探す】
ニュースで報じない「ハマスの最終目的」とは?日本のメディアが“中立であるフリもしない”理由
統一地方選・「維新躍進」の”特殊性”<著述家・菅野完>
日本のメディアは何に恐れ、萎縮しているのか?<著述家・菅野完氏>
立憲民主党・馬淵国対委員長の信じられない「怠慢」
「外国人監視」に利用される東京五輪<東京新聞社会部記者・望月衣塑子>
女性誌で働く男性編集者の残酷物語「面倒な女子校って感じだよ…」
創刊号は一人で作成!発売後即重版の人気女性誌『LARME』の美人編集長に直撃
いつまでも“女子”でいたい、今どきの“大人の女”の心もとなさ
高所得層が「子供を東大生にするために読ませていた本」とは?”世界に関心を向ける”ための3冊
まったく売れない 笑うぐらい売れない鴻上尚史の本のこと
不寛容さが増す現代日本が描かれている…平成が終わる前に読むべき本 BEST 5
後藤真希『今の私は』を吉田豪が薦める理由
AV男優・森林原人が選んだ“SEXがうまくなる本”BEST 5