稲嶺市長の訪米「辺野古反対」アピールに米国ネット市民の反応は?
オバマ大統領と安倍首相の両者が支持を表明した米軍普天間飛行場の辺野古移設計画。これに意外な形で「待った」をかけたのが名護市の稲嶺市長だ。稲嶺市長は今月訪米すると、辺野古移設反対を政府関係者や市民に直接アピール。トップに声が届かないならば……と、米国本土で訴えたのだが、果たして現地ではどう受け止められたのだろうか?
米Yahoo!において報じられたこのニュースのコメント欄を見てみると……。
「日本はイラクやアフガニスタンみたいに米軍を追い出すべきだ。レイプ犯なんてあっというまにいなくなるよ」
「市長は間違ってないよ。すでに島の30%を握って農地や漁場を破壊してきたけど、いったい何のためだ?いい加減、第二次世界大戦は終わりにするべきだよ」
「基地の費用の大半は日本が負担しているわりに、うちの兵士は『善良な市民』じゃなかったし、アメリカのイメージを悪くしてきただろ?地元が反対するなら出てくべきだ。日本は十分自衛できるよ」
などなど、やはり直接訴えたインパクトが大きかったのか、支持を寄せる声も少なくないようだ。
また、意外にも過去に米軍が起こした事件や沖縄の歴史的背景を知っている人が多いという印象を受けた。
しかし、反響を呼んだことで増えたのは賛同する意見だけではない。市長や沖縄を激しく糾弾するコメントも決して少数ではない。
「基地が無きゃ中国語を話すはめになるぜ。失業だらけになるだろ。ホンス(本州)の人間は泣き言を聞くのに疲れてる」
「気持ちは分かるけど、アメリカに言うのはお門違いだよ。本土の人間は沖縄を本当の日本じゃなくて、いとこぐらいにしか思ってないだろ」
「沖縄はグアムとかサイパンとかプエルトリコと同じでアメリカのものだったんだぜ?日本に返してやっただけ寛大だって、思い出させないとダメだな」
と、まさに言いたい放題。なかには罵詈雑言に近いコメントや、禁止用語が混じっていたのか規制に引っかかり削除されているものも。
「フィリピンと同じになるさ。中国が圧力をかけてきたら豚みたいに泣きわめいてアメリカに助けを求めるに決まってる」
大半は上から目線のコメントだが、中には冷静に対中国・北朝鮮への防衛を指摘する人もあり、ここ最近の尖閣などを巡る状況を見ると納得せざるを得ない意見も見られた。
このように現地では賛否両論飛び交った稲嶺市長の訪米だが、ひとつの起爆剤となったことは間違いない。果たして今後の基地問題はどう向かっていくのだろう?
●参照元:http://news.yahoo.com/japan-mayor-takes-anti-case-us-194132281.html
<取材・文/林バウツキ泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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