「チーズ蒸しパン」は消えていなかった! 現在は名前を変えて発売中!?
◆一世を風靡したスイーツは地元へ<チーズ蒸しパン>
’90年に発売されるや、しっとり柔らかい食感と、濃厚なチーズのコクで、たちまち一大センセーションを巻き起こしたのが、北海道の製パン会社、日糧製パンが製造・販売していた「チーズ蒸しパン」。
同社商品を取材した当時の記事によれば、「当時、イタリア発の新しいチーズデザートとしてティラミスが大ブームとなっていたことをヒントに、チーズ味の蒸しパン開発に着手した」とのこと。そこには、「余っていた蒸しパンの製造ラインの稼働率をなんとか上げたかった」という事情も。卵や小麦粉を小型の容器で少しずつかき混ぜることで、これまでにないふっくらとしたきめ細かい生地に仕上げることに成功。その人気は北海道から首都圏へ爆発的に広がり、その年の日経優秀製品賞を受賞した。
ところがその後、類似商品の多発や、業績不振の背景もあり首都圏から撤退。「チーズ蒸しパン」も消えた商品となってしまった……と思いきや、実は北海道では今もロングセラーとして愛され続けている。また、現在は日糧製パンと業務提携している山崎製パンが、「北海道チーズ蒸しケーキ」として全国で販売中。「チーズ蒸しパン」の製法と味わいが、そのまま受け継がれているのだ。北海道に行ったら、ぜひ懐かしの本家のパッケージと再会したいものだ。日糧製パン商品企画課にこの件について問い合わせたが、残念ながらコメントは控えたいとのこと。
ちなみに、ネットでは、「チーズ蒸しパン」を冷凍して食べると味が濃厚になり、食感も本物のチーズケーキのようでおいしいともっぱらの評判だ。
― [あの定番商品]が消えていった理由【9】 ―
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