名古屋に移住した元フジアナ本田朋子の「仕事と主婦業の両立」生活

 少なからぬ女性を悩ませる「夫婦生活と仕事」という問題。特に、働く既婚女性がその後の働き方について不可抗力的に選択を強いられてしまいがちなのが、夫の転勤だ。

 付いていくのかどうか、自分も仕事(職場)を変えたり辞めたりするのか、転勤で移住した先でどんな仕事・働き方をするのか……。夫婦生活を大切にしている人ほど、そして仕事を愛している人ほど大いに悩まされるだろう。

◆福岡で活動する元モー娘。中澤裕子

 そんななか、複数の女性タレントが、首都圏ではない夫の仕事の拠点で暮らしながら、主婦業と自らの仕事を“その場所で”両立させるという動きを偶発的に見せ始めている。

 まずは、元モーニング娘。の中澤裕子(42歳)。2012年に一般男性と結婚した中澤は、夫の仕事の都合と育児のために2014年春から福岡県に移住。現在、ふたりの子供を育て主婦業にまい進する傍ら、同県の地方局で放送されているテレビ・ラジオ番組にレギュラー出演している。

 あくまで福岡における生活を最優先にしているようで、2015年10月に『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)にモーニング娘。OGとして出演した際には、収録の途中に急いで東京から福岡への帰路につく様子が見られた。

◆元フジテレビ女子アナたちも名古屋や関西へ

 一方、愛知県名古屋市で生活しながら主婦業と仕事を両立させているのが、元フジテレビアナウンサーの本田朋子(32歳)だ。

 2013年にプロバスケットボール選手の五十嵐圭(所属:三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋)と結婚した本田は、これに伴い同年9月でフジテレビを退職。そして、五十嵐のチームの本拠地である名古屋に夫婦で居住することとなった。

 その後は仕事があるときに東京に来るという生活をしていた本田だったが、2015年10月よりInterFM系列の名古屋のラジオ局・Radio NEO(79.5MHz)で朝の情報番組『Morning NEO‐SUNNY‐』(月~金、9:00~11:00)のパーソナリティを開始。名古屋でも“帯番組”という形で仕事の幅を広げている。

 また、フジテレビで本田と同期だったアナウンサー・松尾翠(32歳)も、結婚・出産にあたり京都に拠点を移し、現在は関西・ABC朝日放送の情報番組にレギュラー出演中だ。

◆本田朋子が語る、名古屋での仕事と主婦業の両立

 今回は、夫婦生活と仕事の両立について、本田に話を聞いてみた。

本田朋子――結婚の際、名古屋に移る、そして局を退職するということに戸惑いはありましたか?

「まったくなかったです。私は結婚したら家庭に重きを置きたいと考えていたので、夫の本拠地である名古屋に移り住むというのはとても自然な成り行きのことでした。仕事についても、スポーツ選手と結婚するのであれば仕事との両立は50:50ではできないだろうなとも思っていました。

 ただ、夫は私に“好きなことをやっていてほしい”というスタンスをもっているので、妻として食事の管理や作り置きなどをしっかりとしながら、できる範囲で仕事も続けさせていただこうとは考えていましたね」

――名古屋でも仕事をしようと考えていたのですか?

「いえ、当初はまったく考えてなかったです。名古屋は住むところ、東京は働くところと分けて考えていました。ただ、アナウンサーとして“喋る仕事をやりたい”という思いはあり、退社してからずっとラジオに興味はあったんです。そんなときに、2015年10月から名古屋に新しく誕生する“Radio NEO”というラジオ局で番組をやらないかという話をいただきました。

 ラジオは本当に初心者だったんですけど、スタッフのみなさんが“全力でサポートします”と言ってくださったので、それならばできることを精一杯やらせていただこうと思い立った次第です」

◆本田朋子が実感する、これからのラジオの可能性

 本田は現在、平日は朝の6時頃に起床。愛犬の世話をし、夫の食事を作った後、7時30分頃にラジオ局へと“出勤”する毎日をおくっているという。

 深夜のスポーツ番組を担当していた局アナ時代に染み付いた夜型の生活リズムが結婚後もなかなか抜けなかったという本田だが、朝の生放送ラジオ番組を始めたことでそれが一変したそうだ。

 生活を大きく変える新しい仕事。始めるにあたって、夫・五十嵐とはどのようなやり取りがあったのだろうか?

「もちろん、始める前に相談しました。夫は『やりたいんだったらやったほうがいい』と言ってくれたんですけど、私自身器用なほうではないので、毎日の放送でキャパシティーオーバーになったり夫婦生活に支障をきたしたりしないよう、余裕をもってがんばろうと意識しました。

 でも、いざ始めてみると、ラジオをすること自体がストレス発散になって、毎日とても清々しい気持ちでスタジオを出られるんです。ラジオ自体は午前中で終わるので、昼に帰宅して練習に行く前の夫と会うことができたり、午後に東京に日帰りで仕事に行ったりすることもできます。とにかく、働くこと自体がストレス発散になるし、朝が充実するし、自分次第で家庭にも負担をかけないでいられるし、ラジオを始めたことでより夫婦関係も仲良くなれた気がします」

本田朋子 ここで少し、本田が現在の仕事で充実感を得る大きな理由のひとつともなっている“昨今のラジオの特性”についても触れたい。

 2014年4月に開始した「radiko.jpプレミアム」は、月額350円(税別)で放送対象地域以外のラジオ放送をスマホやパソコンから聴取できるサービスだ。このエリアフリー聴取の特性は、こんな効果をもたらしているという。

「東京に仕事で行ったときに『ラジオ聴いてますよ』って言われたり、北海道や九州のリスナーさんからメールがきたりするんです! 名古屋の地方局から発信している放送を、全国の人が聴いてくれてる。これって、本当に感動するんですよ」

 つまり、ラジオに関しては、発信する場所がどこであるかは問わない時代になってきているといえるだろう。今後よりエリアフリー聴取が浸透していけば、放送の“境界線”はさらに薄くなっていき、地方ラジオ局を活性化させていくかもしれない。そして、本田のような主婦タレントの“居住地における”活動を後押しすることにもなるだろう。

◆人生で何に最も重きを置くか?

 最後に、「夫婦生活と仕事」という問題についてどのように考えているのか、聞いてみた。

「最近は主夫も珍しくなくなってきているので、これは男女問わずいえることだと思いますが、“自分の人生で何に最も重きを置きたいか?”ということの優先順位をはっきりさせていれば、そしてそれについて日々夫婦でコミュニケーションをとっていれば、悩むことは少なくなると思うんです。

 私自身は、局アナ時代に仕事が何よりも大事だと思いがむしゃらに働いていた時期もありましたが、それを経たうえで、自分にとって最も大事なのは家庭だなと思うに至りました。これから人間としてより成長していくためには、まずは家庭という基盤をしっかりとつくり、そこからスキルアップなどを目指したいなと。

 だから私は、もし夫が名古屋ではなく別の地に行くことになっても必ず付いていきます。北海道でも沖縄でも、どこでも。夫は、実際に近い将来その可能性がないとはいえない職業に就いているし、私自身も当然そういう仕事だと認識しています。そして、そのことはラジオを始めるにあたってスタッフのみなさんに最初に話して理解をいただいてます」

 本田はさらに、こう付け加える。

「これは私個人の選択であって、当然、結婚生活も大事だけど仕事を優先したい、第一線で働き続けたいという女性もいると思います。そういう個々の選択は比べられないもので、良し悪しではないですよね。自分の人生と向き合って慎重に選択し、ぶれずにいることが大切だと思います」

 そんな選択の結果、名古屋で新たな方向へ進み始めることとなった本田朋子。彼女の現在の働き方や考え方は、夫婦生活と仕事のバランスで悩む少なからぬ人たちにとって、大きなヒントとなるものかもしれない。 <取材・文/宇佐美連三 写真/長谷英史>

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