「“くれくれ女子”は幸せになれない」婚活女子に教えたいサバイヴ法【西原理恵子×花房観音×生島マリカ】
生暖かい空気が猛暑の訪れを告げた某夜。麻布十番の隠れ家バーに、漫画家の西原理恵子、作家の花房観音、作家の生島マリカが現れた。各々が「救いのないクズ男」に翻弄されてきた経験を持つがゆえ、大盛り上がりをみせるだめんずトーク。いかにして“芸の肥やし”に昇華したのかをお届けしよう。
* * *
――クズ男との生活や体験が作品を書く直接のきっかけになったことはありましたか?
花房:私の場合は、貢いでた男が自称放送作家だったので、卒論を見せたことがあったんです。当時はまだ小説家になりたいなんて思ってもいなかったんですが、「君には文章の才能はない」と全否定されて。それがショックで。10年以上何も書けなくなりました。借金返済のために工場のラインで地味に働き、35歳で何とかお金を貯めて無理矢理京都に戻って……バスガイドの仕事をするようになってからですかね。ようやく自分を取り戻し、小説を書く気力も出て来たのは。
「才能がない」と言った男を見返したい! って気持ちも原動力のひとつでしたし、溜まりに溜まった怨念のような性欲ですよね。コンビニでイチャついてる大学生カップルを見ると、「こいつらこの後、家でセックスすんのか!」って腹立たしいくらい、恋愛とセックスに対しての渇望……それが人より全然あるので(笑)。男に当たり前に愛され、大事にされて生きてきた女には、きっと想像もつかないほどの暗い怨念が未だにあります。
西原:それはもう、確実に良い文学になりそうだよね。
生島:怨念かぁ。私もそれが近いのかな。家族の問題、結婚、離婚、DV、病気、レイプ……「書かなければ気が狂って死んでしまう」ってとこまで追いつめられて『不死身の花』が生まれたので。
西原:ほんと我々、「あの道、この道、肉ひだ慕情」やねぇ。男にしろ、お金にしろ、何かに依存すると引き返せなくなるんですよね。“コンコルド効果”ってやつ。これまで投資したお金、時間、努力、苦労が無駄になるから、このまま続けても損失にしかならないことが分かっているのに、辞められない。
花房:貢ぐという行為は、完全に男への依存でした。気持ちいいんですよ、男のために何かするのが。
西原:取り返したいって欲が、また依存に拍車かけて深みにハマるでしょ。そこから抜けるには、自分で立つ。自立しかないのよ。
花房:そうですね。団鬼六賞を頂いたときの受賞スピーチでも「この賞金じゃ(貢いだ金額に)全然足りないので、もっと頑張ります」と言いました。
生島:ええなぁ……私、まだぜんぜん足らんわ(笑)!
花房:いや、私もまだ足りないですけど、気持ちとして。
西原:私は……ギリギリ取り返したかな。
生島&花房:確かに!

クズ男にまつわる話は尽きない……
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『まつりのあと』 欲望の向こう側に広がる儚い人間模様が描き込まれた連作短編集 ![]() |
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