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単なるチカラ自慢対決だと思っていた「ウェイトリフティング」がすごく繊細な競技だった件

 午前中に会場入りをすると、すでに現地では競技の真っ最中。選手が次々に呼ばれてはバーベルを上げています。まず驚いたのは、道中と会場付近の閑散さに比べて、ものすごく人が集まっている賑わいぶり。階段状の観覧席と、パイプ椅子を並べたアリーナ席をほぼほぼ埋める感じで人が集っています。大会の規模感や案内具合からして「観客ゼロ」を想定していただけに、「観に来た」人がそれなりにいることには軽い驚きも。
単なるチカラ自慢対決だと思っていたウェイトリフティングがすごく繊細な競技だった件

むむ……、客がそこそこおる

 そしてさらに驚いたのが設置されたカメラの台数。テレビ朝日と思われるメディアのカメラと、参加大学らが設置したカメラがズラッと並び、ちょっとした記者会見並みのにぎわいぶり。客席でも手持ちのハンディカムで熱心に録画をする観戦客の姿が見られ、録画マニアの集いのようになっています。ポロリチャンスがあるのかなとか、深いところでのエロ要素があるのかなと気になってくるほど。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1089010
単なるチカラ自慢対決だと思っていたウェイトリフティングがすごく繊細な競技だった件

ウジャウジャと設置されたカメラ群

 その疑問は競技を見守るうちにじょじょに氷解していきます。重量挙げというだけあって、チカラでウントコショと持ち上げる競技なのかと思っていたのですが、どうやらそうではない模様。すでにチカラで何とかなるレベルは遥かに超えており、チカラだけでなくタイミングであったり、フォームであったり、全体のバランスが整わないとバーベルは上がらないようなのです。  ほんの少し動きが乱れただけで、拳上の途中でアッサリと諦めてしまったり、勢いがつき過ぎてバーベルを後ろに落としてしまったり、「こらえられない」形での失敗が頻発しています。どうやら持てるか持てないかを競っているのではなく、跳ね上げたバーベルを制止させられるかどうかが戦いのポイントである様子。例えて言えばけん玉のようなもので、上に重りを挙げるだけではダメでそれをしっかり止めて初めて成功扱いになる、そういう競技らしいのです。  聞けばこのカメラもフォームチェックのためにあるのだとか。どこが乱れていたのか、どこがいつもと違ったのか、身体をしっかり使えているのか、そういったことをビデオで確認すると言います。テレビ中継でもあればそれを録画すれば済むのでしょうが、こうした貴重な機会を逃さぬよう、しっかりと自分たちで映像を撮り溜めているのですね。
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剛健というよりはマメで繊細な競技
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※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら

自由すぎるオリンピック観戦術

スポーツイベントがあるごとに、世間をアッと言わせるコラムを書き続ける、スポーツ観戦ブログ『フモフモコラム』の中のひとによるオリンピック観戦本

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