更新日:2022年07月08日 15:32
エンタメ

「笑点」新司会で、大喜利メンバーは2席入れ替わる!

 「笑点」は当初、今はなき立川談志さんが企画・構成の中心となり、「酒場で使えるウィットな会話ゲーム」をコンセプトにして始まった「金曜寄席」を受け継ぎ、談志さんの司会で始まっている。その後、「フリートークの天才」と謳われ放送作家やタレントとしても活躍した前田武彦さんや、「昭和最後の喜劇王」と言われたてんぷくトリオの三波伸介さんを経て、先代の三遊亭圓楽さんの下で現在のような「家族で楽しめるお笑い」番組に作り上げられた。  厳密に言うと、「サモン日曜お笑い劇場」から「花月爆笑劇場」、そして現在の番組名に落ち着いた「よしもと新喜劇」(毎日放送)が1962年9月から始まっているため、芸能バラエティ部門における「日本一の長寿番組」とは言えないが、「笑点」は、日曜日の夕餉が並ぶ食卓を囲んで、子供からお年寄りまで楽しめる「国民的テレビ番組」であり続けたと言って差し支えないだろう。前出の製作会社の関係者が話す。 「小さい頃、近所に何度食べてもぬるくて麺もぶよぶよのマズいラーメン屋があったとしますよね? でも、大人になって田舎に戻ったらどうしてもそのマズいラーメンが食べたくなる。マズいのはわかっているんだけど、田舎に帰ってきたときはこれを食べなきゃ始まらないって、『あぁ、やっぱりマズかった』と笑顔で麺をズルズルとかき込んでしまう……。『笑点』のマンネリズムっていうのは、まさにそういうことなんです。今は、次の司会が誰になるか? という話で持ちきりですが、この“いつの時代も変わらない空気”っていうのは、司会だけでは作れない……。内部昇格組の円楽さんが横滑りした場合、大喜利メンバーにひとつ欠員が出るわけですが、実は、もう1人レギュラーメンバーがこのタイミングで勇退するという話も漏れ伝わってきます……」  歌丸さん勇退の陰で、もう1人枠が空くというのは衝撃的な話だが、局内の箝口令は今までにないほど厳しいようで、この製作会社関係者は「司会が円楽さんで決定なのか、歌丸さんと共に番組を去るメンバーが誰なのか、今の時点ではどうしても言えないのです……」と、口を濁す。  ちなみに、現在のレギュラーメンバーの年齢は、林家木久扇さん(78)、三遊亭好楽さん(69)、三遊亭小遊三さん(69)、三遊亭円楽さん(66)、春風亭昇太さん(56)、林家たい平さん(51)……と、最年少のたい平さんですら50オーバー。番組の「若返り」という面から考えれば、当然、次世代の「笑点」の看板を背負うことになる新メンバーには、新しい風を吹き込んでもらいたいものだ。
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この2枠にどんな気鋭の「若手」が?
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