更新日:2022年07月08日 15:32
エンタメ

「笑点」新司会で、大喜利メンバーは2席入れ替わる!

 そこで、気になるのが、この2枠にどんな気鋭の「若手」が座ることになるのかという点だ。地方公務員を務める傍ら、フィールドワークを駆使して全国津々浦々の演芸場をウオッチし続ける「現代落語」と「赤ちょうちん事情」に詳しい狂志氏が話す。 「すでに落語芸術協会関係者から、2012年にNHK新人演芸大賞大賞を獲った桂宮治さんが『本命』という話は聞いています。まだ、二つ目ではありますが、天性の明るさと親しみやすさではピカイチ。39歳と若く、新顔の突っ込まれ役としては最適と言っていいでしょうね。ただ、もう残り1枠については大混戦が予想されます。パッと思い浮かぶだけでも、春風亭一之輔さん、林家たけ平さん、柳家小せんさん、三遊亭遊馬さん、昔々亭慎太郎さん、三遊亭愛楽さん、三遊亭歌橘さん、立川生志さん……など実力を蓄えた多士済々が、最後の一席を狙っているはず」  実際、落語芸術協会周辺では、この「最後の一席」が誰になるかを予想する話題で持ちきりなのだとか。当然、「笑点」のスピンオフ番組「BS笑点」や「笑点Jr.」からの繰り上がりが予想されるが、狂志氏は「サプライズも含めて、面白いキャスティングはまだある」と話す。

鈴々舎馬るこ 公式ブログより

「上方から、桂春蝶さんや月亭八光さんが入っても面白いですね。東京勢では橘家文左衛門さんは、コワモテと可愛さのギャップが魅力的だし、三遊亭愛楽さんのキザキャラも捨てがたい。『女性の活躍』が求められる時代ですし、新たに女性枠をつくるなら春風亭ぴっかり☆さんが、可愛さを振りまくのもアリですし、『昇太の嫁候補ネタ』を繰り出せばおおいに活躍が期待できる。今までの『笑点』にない病弱キャラ、柳家わさびも筋がいいですが、もっとも注目しているのは、こちらもまだ二ツ目で、2014年のNHK新人演芸大賞の大賞を受賞し、BS日テレの『笑点 特大号』の若手大喜利で一番活躍している鈴々舎馬るこさん。普段から『初めて高座を見る人でも、必ず笑わせる落語家でありたい』と話している若手実力派で、笑いにおけるバランス感覚がよく、いい意味でセンスと技量を兼ね備えた注目の若手噺家と言っていいでしょう。特に『ワルこ』になった『馬るこ』が面白く、仮に、円楽さんが司会に横滑りしたら、腹黒キャラを受け継げるのは彼しかいない」 「早く笑点に出られるような立派な落語家さんになってください――」  若い落語家が地方に行くと、必ずと言っていいほど言われる「励ましの言葉」だという。笑点の大喜利レギュラーになれば、一躍知名度は全国区となるわけだが、果たして、誰が新メンバーとなるのか? 新司会の発表と共に静かに見守りたい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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