ヨコヅナが“ロイヤルランブル”優勝!――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第137回
試合開始前にはジュリアス・シーザーとクレオパトラに扮した役者がリングに上がり、“ロイヤルランブル”優勝者が4・4“レッスルマニア9”シーザース・パレス大会(ラスベガス)でWWE世界王座に挑戦することをアナウンスした。
前年度の優勝者フレアーは、バックランドとともに先頭バッターとしてリングに登場。序盤戦、“ミスター・パーフェクト”C・ヘニングがフレアー、スキナー、ローラーらを次つぎとオーバー・ザ・トップロープで場外に放り出したが、失格となったはずのローラーがリング下から手を出してヘニングを道づれにした。この時代の“キング”ローラーはテネシーからWWEへ移籍したばかりの新顔で、ヘニングとはAWA時代からの因縁をひきずっていた。
中盤戦、15番めにエントリーしてきたアンダーテイカーはサムー、天龍、デビアス、バーザーカーらを場外に転落させたが、試合に関係のないジャイアント・ゴンザレス(前名エル・ヒガンテ)にリングからひきずり下ろされた。“大巨人タイプ”のゴンザレスとアンダーテイカーのからみは3カ月後の“レッスルマニア9”の予告編になっていた。
終盤戦のハイライトは、試合開始と同時にエントリーしたバックランドの1時間におよぶ“生き残り”と27番めにエントリーしてきたヨコヅナの“大そうじシーン”だった。
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