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チリ産の養殖サーモンは“薬漬”って本当か? 現地チリ人の証言「私は食べません」

 急激にサーモン養殖場が拡大したチリでは数年前にウイルスが蔓延。サーモンがほぼ全滅する被害が出て養殖が2年間禁止され、政府は新しい監視機関を設けて養殖場の水質監視を開始した。チリ国内の養殖場を検査している漁業検査官B氏は「水質汚染が安全基準を超えるケースも多く、養殖場の閉鎖を監督機関に依頼したケースもたくさんあります。でもその業者はまた他の場所へ移って、同じことを続けるんです」と話す。 「汚染の原因は、サーモンの密集度でしょう。養殖用のケージ(檻)は、縦、横、高さともに30m。その中に5万匹のサーモンが入れられている。ウイルスに感染すると3日で養殖場は全滅してしまう。ノルウェーの基準では、同じ大きさのケージで2万匹まで。チリでは、その倍以上でも合法になっているんです。だから当然、魚が酸欠や病気になりやすい」(B氏)  水質汚染が広がった養殖場で病気の魚が増え、それを防ぐために抗生物質や殺虫剤を大量に使用し、そのことでまた水質が悪化するという悪循環が続いている。  ’15年4月、米国小売業界第3位のスーパー「コストコ」は「抗生物質の過剰投与が健康に悪影響を及ぼす」としてチリ産サーモンの割合を90%から40%に減らすと発表。撤退を始めている。当時の輸入量は毎週約270t、チリが米国に輸出するサーモンの8.5%を占めていたという。また米国では「ホール・フーズ」「トレーダー・ジョーズ」などのスーパーも抗生物質ゼロのサーモンを支持し、チリ産の販売を段階的に停止している。チリ産への不安は、日本以外にも広まっているのだ。 ― 現地から告発「チリ産サーモンは危ない」は本当か? ―
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