ハプニングバーの摘発逃れ策、懲りない客たち…元スタッフが明かす
見知らぬ男女が集まり、性的な行為をしたり、それを鑑賞したりするハプニングバー。数年前から摘発が続いており、2017年にも上野や神戸の店舗の経営者らが「公然わいせつほう助」容疑で逮捕された。
そんな中、ハプニングバーでバーテンをしていた男性Bと知り合った。店はどんな摘発逃れをするのか?警察に踏み込まれる危険をおかしてまで、一体どんな客が来るのか?Bさんに聞いてみた。
「顧客は、本当にさまざまですね。20代から60代くらいまで、職業も一部上場企業から学校の先生までいました。女性はすごく可愛い人もいるし、主婦もいましたよ。遊んでいるイメージの人ばかりではなく、『え、こんな人が?』というような、化粧っ気のない地味目な人も多かった。
『夫と14年もしてない。みんな面倒見てあげるからおいで!』と言って定期的に通ってくるパート女性もいたり、本当に、性の欲求は誰にでもあると実感しましたよ」(Bさん、以下同)
一晩で女性2人が男性34人を相手にした大盤振る舞い(?)もあったという。
「完全に性依存症の人もいましたね。ものすごい巨漢の女性が、わざわざ新幹線に乗って店まで来て、徹夜で次々と男を平らげていました。そういう女性が来る日は盛り上がるんですよ。サイトで、来る予定の人がわかるようになっていたので、それをチェックして男が釣られてくるんです。
『相手が1人じゃ満たされないから、いっぺんに8人を相手にする』なんて女性もいました。ランジェリーナイトなどのコスプレデーもあったし、今、映画『娼年』が話題ですが、あれに負けない性の多様さを垣間見ましたよ」
客同士の痴話ゲンカもあったという。
「女性のほうが相手男性に情が移ることがあって『××さんが来るって聞いたから来たのに、他の女性とからんでる』なんて怒り出す人がいて、困りましたよ。こういう場所に来る人ですらそうなので、やっぱり完全に割り切って体の関係を結べる女性は少数なのかもしれないです。
あとは『私、鬱なんです』なんて明るく言う人もいて、身分を隠して知り合う人間付き合いの気安さを感じましたね」
主婦や教師も…普通の人たちが一体なぜ?

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ライター・編集、少女マンガ研究家。スタッフ全員が何らかの障害を持つ会社「合同会社ブラインドライターズ」代表。著書に著名人の戦争体験をまとめた『わたしたちもみんな子どもだった 戦争が日常だった私たちの体験記』(ハツガサ)などがある
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