チリ産“薬漬け”サーモンは、人体にとってどれほど「危険」なのか
「チリ産養殖サーモン」についてネット上で大論争が巻き起こっている。チリの養殖サーモン“薬漬”の危険な魚で、海洋汚染も招いているという。そこで識者を直撃した!!
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チリ産サーモンが“薬漬け”は、どれほど人体にとって「危険」なのか。
『安全安心のための養殖管理マニュアル』などの著書のある舞田正志教授(東京海洋大学)はこう話す。
「養殖期間中に抗生物質などを使用した場合は、『休薬期間』を経てから出荷されます。これは『抗生物質の投与をやめて一定の時間を置き、体内の抗生物質がほぼゼロになる』期間のことです」
休薬期間を経て日本に出荷された輸入水産物は、検疫所で残留薬物などの抜き打ち検査を受ける。
「もし違反している事例が見つかると、『命令検査』ということで『ある国から輸入されるものについては必ず検査をしなさい』というシステムがあります。過去に、チリ産サーモンでこの命令検査になったことはまだ一度もありません。残留基準を超えたサーモンが紛れ込んでいる可能性は極めて低いと思いますが、検査のカバー率は数%程度なので“ゼロ”だとも言い切れません」(舞田教授)
「危険性は極めて低い」が、“ゼロ”とも言い切れない
『GAP手法でリスク回避! 安全安心のための養殖管理マニュアル』 養殖準備から出荷管理まで分かりやすく解説 |
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