更新日:2017年08月14日 13:35
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公衆トイレ悪臭調査。クサい駅・ランキング1位は…

 では、首都圏主要駅トイレはどうか。JR線を中心に回った結果、最も悪臭のするのは渋谷駅ハチ公口トイレであった。入った瞬間にツンとしたアンモニア臭が昭和の公衆便所を想起させ、平成の東京のトイレとは思えぬ時代がかった悪臭。ひっきりなしに人が入ってくるため、常に誰かが放尿している。この利用者の多さでは、やむを得ないかもしれない。数値は178。  一方、新宿駅は広さもあり、バイオ消臭機器のおかげか臭い自体は少なめ。しかし大便器のドアを開くと強烈な悪臭が襲来、臭気計の数値がそこだけ107まで急上昇した。この落差は何なのか。  同じく、ターミナル駅で利用者の多い池袋は換気が悪く、モワーッとした湿度の高さ。尿の臭いに男性特有の汗クサさが混じり、ダブルアンモニアの不協和音。天井のパイプが漏れているようで雨漏り用対策がされていたが、それも湿度を高めていたようだった。  高田馬場は入り口から大便臭が漂い、駅構内にほんのり侵襲するほど。一方で巣鴨、上野、秋葉原、東京など山手線内回り方面は一部を除き比較的清潔であった。 <クサい駅トイレ・ランキング> ●1位 渋谷駅……回転率が凄まじく、常に誰かが放尿中。平成のトイレとは思えない古ぼけた悪臭。数値178 ●2位 新橋駅……換気がイマイチで、空気がこもっている。リーマンの利用者が目立ち、便器外放尿も。数値132 ●3位 日暮里駅……換気が徹底されほとんど無臭だが、個室には大便が放置されており臭気計が反応。数値74 ●4位 新宿駅……アンモニアとタバコ、桃系の芳香剤がミックス。個室内には脱ぎ捨てられたトランクス。数値63 ●5位 高田馬場駅……芳香剤の臭いを感じた直後に、大便系のズンという重さのある臭気を鼻腔がキャッチ。数値59 【松林宏治氏】 臭気判定士。大手デベロッパー、設計会社、病院、一般家庭などの悪臭対策を請け負う、(株)共生エアテクノ代表。http://www.201110.gr.jp/ ― 真夏の[悪臭地帯]対決 ―
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