リオ五輪「競泳プールが緑に変色」は異常なのか?
リオデジャネイロ五輪のマリア・レンク水泳センターで9日、飛び込み競技のプールの水が一夜で緑に変色し、ネット上で話題に。競技は予定通り行われた。
男子シンクロ高飛び込みで銅メダルを獲得した英国代表のトム・デイリー選手が、自身のTwitterで「うーん、何が起きた?」と投稿し世界中に拡散された。
日本でも、プールの水が一夜で緑に変色することはあるのか? 日常的にプールを管理する公立小学校の体育教師は「緑に変色する主な原因は、藻が発生していることです。プールの水を清潔に保つには、循環ろ過装置を適正に運転すること、塩素による消毒の手間を惜しまないこと、水質の日常点検を徹底することが大切です。もちろん小学校のプールでも、循環ろ過装置に不具合が生じている場合は、1日もしくは2日にして緑色に変色することもあります」と説明する。 厚生労働省と文部科学省の「衛生基準」によると、プールの藻は残留塩素不足や水温の上昇、強い紫外線、空気中の藻の胞子が降雨でプール水に入ることなどにより、活発に繁殖するという。現在、南米ブラジルに位置するリオデジャネイロの季節は冬であり、8月の最高気温はおよそ20℃前後。一方で8月の東京が連日30℃超えを記録していることから、水温の上昇が原因とは考えにくい。 「単純に、プールの衛生管理がいい加減だったのでしょう。公立小学校のプールや市民プールですら水を清浄で透明な状態に保っているわけですから、せめてオリンピックの競泳プールはしっかり管理してほしいものです」(前出の教師)Ermmm…what happened?! pic.twitter.com/pdta7EpP2k
— Tom Daley (@TomDaley1994) 2016年8月9日
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