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人口が減っているはずの多摩地域でマンション価格が上昇している理由

駅近マンションの価格上昇の理由は「プチ人口移動」

 なぜ駅近のマンション価格の上昇率が高いのか。  駅近の物件は便利なので好まれるのは当然だろうと結論づけることもできるが、実態はそう単純なものではないらしい。 「原因の1つはここ数年の首都圏のマンション市場全体の動きにあります。都心の価格高騰につられて人口が減少しているはずの多摩エリアの価格も吊られてあがっているんです。ただ、もう1つの根拠のほうが大きいですね」  首都圏の大手不動産会社を経て、現在はベンチャーの不動産会社を経営する中村洋次氏(31歳・仮名・男性)。彼によると、多摩地域内で起きている人口移動がもう一つの背景にあるという。 「いま、多摩地域では小さな人口移動が起きています。その中心を占める層は駅から遠いところに住んでいた高齢者。子どもが独り立ちして夫婦だけになった家庭、ひとり暮らしをしている60代以上の人が駅チカのマンションに引っ越しているんです。たとえば、立川市の駅からバスで行くような一軒家から駅前に完成したタワーマンションへ引っ越しているケースは多く見られます」  中村氏曰く、こうした小さな変化が不動産価格にも影響を与えているというが、この傾向を見て多摩エリアの駅近マンションに投資するのはあまりに楽観的だと氏は語る。 「いま起きている多摩エリア内のプチ人口移動は何度も起きるわけではありません。多摩地域は今後人口が飛躍的に増えることが考えにくい以上、一回移動が済んだらマンションの住人はそれ以上引っ越しませんから。しがって多摩エリアの不動産価格が短期的に見て今後高騰することは考えにくいと思います」 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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