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“NFLの大物”LTとビガロの選択――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第188回(1995年編)

WWEオフィシャル・プログラム表紙

“レッスルマニア11”のメインイベントは、“NFLの大物”LT対バンバン・ビガロのシングルマッチ。こういう役どころを演じさせたら右に出る者はいないといわれるビガロが“仕事人”ぶりを発揮した。(写真はWWEオフィシャル・プログラム表紙)

 ビンス・マクマホンは“LT”ことローレンス・テイラーの知名度と話題性に100万ドルとも200万ドル(推定)ともいわれるファイトマネーを支払った。“レッスルマニア11”(1995年4月2日=コネティカット州ハートフォード、ハートフォード・シビックセンター)の大トリをとったのは、ディーゼル対ショーン・マイケルズのWWE世界ヘビー級選手権ではなくて、バンバン・ビガロ対“元NFLスーパースター”LTのシングルマッチだった。

 LTは1981年(ドラフト1巡め2位指名)から1993年まで通算13シーズン、ニューヨーク・ジャイアンツに在籍。アメリカじゅうが熱狂する“地上最大のスポーツの祭典”スーパーボウル(XXⅠ=1987年、XXⅤ=1991年)にも2回出場した超大物フットボール・プレーヤーで、日本的な感覚でいえばちょうどプロ野球の日本シリーズで“4番バッター”をつとめた選手のような存在と考えればわかりやすいかもしれない。

 LTの“レッスルマニア11”出場は、3カ月の準備期間をフルに使った大きなドラマだった。NFLプレーヤーがWWEのリングでプロレスの試合をおこなった例では“レッスルマニア2”(1986年4月7日=イリノイ州シカゴ、ローズモント・ホライズン)で“冷蔵庫”ウィリアム・ペリーらがバトルロイヤルにゲスト出場した試合がひじょうに有名だが、メインイベントでシングルマッチをおこなったのはこれが初めてのことだった。

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一夜限りのプロレス体験の相手に選んだのは…

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