カレーパン、すき焼き、親子丼…国民的メニュー発祥の店はどこ?
料理の数だけ発祥の店は存在する。しかし、「発祥のお店」だからといって必ずしも“一番おいしいお店”とは限らない。発祥のお店のうち、グルメが今も通う本当においしい店はどこか? あのメニューが生まれたエピソードとあわせてオススメ品を紹介!
普段何げなく食べている料理のなかには「発祥の店」が存在する。そこで日本各地にある発祥の店を巡ってきた編集者・菊地武顕氏に、これらの店の魅力を聞いた。
「必ずしも『元祖の店=日本一おいしい』というわけではありません。同じ料理でも、高級店など素材がいい店ほど味がいいのは当然ですし、時代とともに改良された末、現代人が想像する味や見た目とは様子が違う料理を提供する店も多いです。ただ、『なぜその料理が生まれたのか』という背景を知ることができるのが、発祥店ならではの楽しみ方の一つですね」
例えば、すき焼きの発祥のお店、横浜「太田なわのれん」では文明開化の時代、獣臭い肉を食べやすくするため日本人に馴染み深い味噌を使い牛鍋を作った。東京「丸善」では、栄養バランスを考えた従業員のための夜食としてハヤシライスを発明したという。
「こうした開発者の工夫や気配りを知ることで、いつでもどこでも食べられるメニューがありがたいものに感じられるんです」
そして、発祥店の料理に共通するのは、味的にも金額的にも親しみやすい点だと菊地氏は続ける。
「例えば味噌ラーメンと聞くと濃厚な印象がありますが、発祥の店である北海道『味の三平』はさっぱりしていて毎日食べられるような味付けだし、値段もお手頃。これが、刺激が強すぎる味だったり、高額すぎた場合は全国に広まることもなかったかもしれません」
親しみやすいからこそ庶民に愛され、文化として日本に定着した数々の料理。そんな日本の食文化の始まりを食す体験ができるのは、まさに発祥店だけと言えるだろう。
値段も味も手頃だから愛される発祥店の料理
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