鉄道各社が仕掛ける「スタンプラリー」がドル箱イベント化。鉄道ファン以外の需要発掘するサービス展開中
鉄道は国家の大動脈。リニア中央新幹線開通が現実味を帯びてきた現在、ついに田中角栄が構想した「日本列島改造論」が完成するのか? そこでSPA!は鉄道による日本経済活性化策を「テツノミクス」と命名。その実現度を探る。
通勤・通学以外にも鉄道を利用する“鉄オタ”と呼ばれる鉄道ファンによってもたらされる経済効果は、年間464億円(内閣府発表の『全国産業連関表』を用いて試算)とも言われている。
最近はそこに目をつけた鉄道各社が鉄オタたちだけでなく、ライトな鉄道ファンや鉄道にあまり興味のない人をも取り込もうと、いろいろなサービスを展開している。そのひとつがスタンプラリーだ。
「観光地でなくてもお客を呼び込め、乗客が減る週末に集客できる利点もある。今では多くの鉄道会社が実施しています」(鉄道ジャーナリストの梅原淳氏)
全国で年間100以上のスタンプラリーが開催。大手私鉄の営業担当者は、「人気アニメでも告知と絡めたり、作者が沿線出身で無償で許可が下りる場合もある。また、キャラクターに頼らないスタンプラリーも行っており、低予算で実施できる」と明かす。ほかにも位置ゲーと呼ばれるアプリゲームと連動させたイベントを仕掛ける鉄道会社も増えており、テツノミクスらしい高コスパのイベントとして重宝されているとか。
スタンプラリーがドル箱イベント化
- JR東日本のウルトラマンスタンプラリー。大人の参加者が多いのが特徴だ
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