米音楽史のレジェンドである“マイケルの兄”が、待望のソロ作発表!【ティト・ジャクソン×西寺郷太 発売記念対談】
――実際に2人のお付き合いが始まったのはいつからなんですが?
郷太:‘11年12月に東京でマイケル・ジャクソン・トリビュートライブが開催されたんですけど、その前の10月にロンドンでジャッキーとティトとマーロンとお母さんのキャサリンが記者会見をしてUstreamで生中継する企画があり、僕が司会者として行ったんです。そのとき初めてファンじゃなくプロフェッショナルとして話しました。
ティト:「ゲット・イット・ベイビー(ノーナ・リーヴス・リミックス)」のビデオには、彼が私の家に来てくれたときの映像を使っているんだ。あのビデオはいいね。ビーチに行ったり、ダウンタウンを歩いたり、スタジオで一緒に作業したり。2年前だったっけ?
郷太:3年前です。愛車のベントレーで迎えに来てくれましたよね。
ティト:彼は私の運転がクレイジーだって言うんだ。実際そうなんだけど(笑)。
郷太:僕のソロアルバムのレコーディングに行ったときですね。「SCHOOLGIRL」「SILK ROAD WOMAN」「EMPTY HEART」の3曲に参加してくれて。
ティト:『ティト・タイム』に参加してくれたのはそのときの恩返しなんだね。
郷太:いやいやそんな……いくら返しても足りないです。恩しかないですよ。クルマでLAを案内してくれたんですけど、「ここの高校に通ったんだよ」「モータウンのスタジオは昔ここにあった」「ここに昔マーヴィン・ゲイのオヤジが住んでた。本当にひどいやつだけどね」とか、ものすごく記憶が克明なんですよ。だから楽しくってしょうがない。
ティト:すべてを覚えているわけではないけど、忘れられないことというのはあるよね。私が携帯電話をなくしたのを覚えてるかい? 郷太を母の家に案内しようとしたのに、IDがわからなくて入れなくて(笑)。
郷太:そうそう。僕を驚かそうとして行き先を告げずにオープン・カーに乗せたんですよ。お屋敷に着いたら門の前で急に焦り出して、慌てて引き返すから「なに、どうしたの?」って聞いたんだけど、内緒なもんだから「いや、なんでもない」って、やたらコソコソしてるんです(笑)。ティトの家まで戻って、当時のマネージャーのエドが路上に落ちていたのを拾ってきて、やっと見せてくれたと思ったらボロボロに壊れたiPhone(笑)。出発するときにティトがオープン・カーの閉じた幌の上に置き忘れたんですよ(笑)。一旦戻って時間が遅くなってしまったから、結局お母さんの家には行けなかったんですけど。
『ティト・タイム』 アーティスト活動50年目、63歳にしてのソロ・デビュー・アルバム |
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