“マイケルの遺志”を日本の地で受け継ぎ活動するパフォーマンス集団がいた
「アースデイwithマイケル」だ。アースデイとマイケル。環境イベントとマイケル。いったいどんな繋がりがあるのだろうか? 代表の「マイケルやも」こと山際伸二郎さんを直撃した。
「あまり知られていませんが、マイケルは福祉や環境、平和、人権などあらゆる分野での慈善活動を行っているんです。生涯400億~500億円を寄付し、“慈善団体への支援が最多のスター”として2000年にギネス認定されています。自宅のネバーランドに世界の恵まれない子どもたちを招待したり、世界中の大災害に対して復興支援を行ったり。阪神・淡路大震災のときにもチャリティソングを作って贈り、ジャニーズのユニット『J-FRIENDS』がそれを歌って励ましてくれました」
ところが2009年6月25日、ロンドン公演の直前に50歳で急逝してしまう。
「その “幻のライブ”のテーマが『もう一度愛で地球が一つに繋がろう』『あと4年で環境破壊を止めよう』というものでした。僕たちはその遺志を継いで、マイケルの歌とダンスを通じて人々を繋げ、チャリティやエコをポップにしていきたい。ポップに地球を変えていきたいと思って、2010年4月にこの団体を立ち上げたんです。マジメな言葉よりも、直接身体や心にはたらきかけるパフォーマンスのほうが、より多くの人を動かせるのではないかと」(同)
活動を行うごとにメンバーが増え、「いま何人いるのかわからない」(山際さん)とのこと。メンバーは随時募集中で、現在、mixiのコミュニティだけで400人。アースデイなどの環境イベントでは約100人がステージ出演に集まるという。イベントでは歌やダンスだけでなく、マイケルが伝えたかった環境への思いを観客たちに伝えていく。
ライブでは、マイケルのコスチュームとメイクで踊る山際さんのような本格的なダンサーから、着ぐるみや普段着で踊っているダンサーまでさまざま。なんだか、素人っぽい感じもするのだが……。
「お揃いのコスチュームでレベルの高いダンスを見せるというのは確かにカッコいいですけど、参加のハードルが高くなってしまいます。あくまでもポップに、大切なのは気持ちです。ダンスが下手でも、ステージ衣装を持っていなくてもいい。マイケルとダンスが好きで、他人や環境のために何かをしたいと思っている方ならどなたでも大歓迎です」(同)
そんなアースデイwithマイケルは、環境イベント以外にも以下のような活動を行っている。
●震災ボランティア
福島県いわき市にある楢葉町民の仮設住宅を毎月訪問。パフォーマンスのほか、エコバッグ作りなどのワークショップ、カラオケ大会などを開催。また、マイケルの格好で仮設住宅の個別訪問を行い簡単なプレゼントを渡すなど、被災地住民のコミュニケーション不足解消、心のケアにつとめている。
●持続可能な農業
横浜市青葉区寺家町周辺に奇跡的に残された里山で、無農薬無肥料、手作業によるコメづくりを行う。このコメづくりは里山の保全だけでなく、地域の生態系の保全にも繋がる。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=655596
●よりよい地球にするための教育(ESD)への参加
ESDとは「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development)のこと。自治体やNPOなどが行うESDイベントに参加、歌やダンスやアートを通して、子どもたちに持続可能な社会の必要性を伝えていく。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=655597
「そのほか児童福祉施設の訪問など、不定期のイベントもいろいろと行っていますので、多くの人にぜひ参加していただきたいです」(同)
※今後の活動予定
【マイケルふれあいステージ18】
6/28、いわき市内にある双葉郡楢葉町仮設住宅集会所を訪問。ふれあいパフォーマーとして参加ご希望の方はmixiコミュニティ「アースデイwithマイケル」(要登録)まで。
【MERRY ART GARDEN】
7月開催予定(日時未定)。東京都港区のMERRY GARDEN屋上農園にて。参加ご希望の方はMERRY PROJECTまで(予約制)。出演ボランティア・スタッフをしていただける方は、mixiコミュニティ「アースデイwithマイケル」(要登録)まで。
<取材・文/北村土龍>
アースデイなどの環境イベントでマイケル・ジャクソンの曲をかけて踊り、注目を集めているパフォーマンス集団がいる。
『マイケル・ジャクソンの言葉』 環境、平和、災害、病気、人種、子ども、音楽、ダンス、愛、哲学……。KING of POPが遺した100の言葉 |
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