米音楽史のレジェンドである“マイケルの兄”が、待望のソロ作発表!【ティト・ジャクソン×西寺郷太 発売記念対談】
故マイケル・ジャクソンが’60~’80年代に兄弟たちとジャクソン5/ザ・ジャクソンズを組んで数多の世界的ヒット曲を残したのはご存じだろう。そのメンバー(次男。ちなみにマイケルは六男)でありギタリストだったティト・ジャクソンが、御年63歳にして、アルバム『ティト・タイム』(ソニー・ミュージックインターナショナルより発売中)で兄弟姉妹9人中で、最後のソロデビューを飾った。
その日本盤ボーナストラック2曲に、NONA REEVESと西寺郷太がリミックスと歌唱で参加している。マイケル通で知られる西寺だが、その知識と敬愛はジャクソン・ファミリー全体をカバーし、ティトとのコラボは’14年のソロアルバム『TEMPLE ST.』以来2度目。世代も国籍も人種も違っても、音楽への愛で結びついた友人同士の対談をお届けしよう(対談は通訳を介して実施)。
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――ティトさんの「最初で最後の男」というキャッチコピーは郷太さんがつけたと聞きました。
郷太:有名な話ですけど、ティトが10歳のときにお父さんのギターを触って弦を切ってしまい、お父さんが息子たちの音楽への情熱を知ったことがジャクソン5結成のきっかけなんですよ。ジャクソン5の始まりであり、かつ9人(10人だったが1人は生後数時間で亡くなった)の兄弟姉妹のなかで最後にソロデビュー。63歳にして最初のソロアルバムという重みがすごいじゃないですか。アンダーグラウンドなアーティストならまだしも、栄光に彩られたキャリアを歩んだ人なのに。
ティト:兄弟姉妹と息子たち(3Tという名義で1995年にデビュー)、家族の全員の成功を見届けて、ついに自分が動く時、“ティト・タイム”が来たんだよ。
郷太:僕はジャクソン兄弟姉妹のアルバムを全部持っているんですよ。
ティト:すごいね、郷太。私も全部は持っていないよ(笑)。
郷太:なにしろ10歳のとき人生で最初に買ったレコードがジャクソンズの『ヴィクトリー』(‘84年)ですから。
ティト:勘弁してよ(笑)。
郷太:だから今、ティトと一緒に歌えたり演奏できたりするのは夢みたいな気分なんです。’06年に初めてティトがソロで来日したとき、丸の内のCOTTON CLUBで『ヴィクトリー』のジャケットにサインしてもらったんですよ。当時すでに10年くらいプロのミュージシャンだったのに、子供みたいな顔してサイン会の列に並んで(笑)。
『ティト・タイム』 アーティスト活動50年目、63歳にしてのソロ・デビュー・アルバム |
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