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18禁のゴミ拾い!? 大人しか参加できない「ごみ拾い」イベントとは?

 なぜか18歳未満の参加が禁止の「ごみ拾い」イベントがある。12月上旬、定期的に江の島でのごみ拾いを主催しているNPO法人海さくら(http://umisakura.com/)が、第3回「大人が出したゴミは大人が拾う ~海さくら18禁ゴミ拾い~」を開催した。イベント名からもわかるとおり、「18歳未満の子供にとって有害だからではなく、子供にばかりごみを拾わせないために18禁にしている」と、同団体代表の古澤氏は語る。 「11年間ごみ拾い活動をしている中で、多くのお子様が参加してくださっています。その姿に感動したりもするのですが、『大人が出したごみは大人が拾う』というごみ拾いが存在してもいいのではないかと思って、2014年より本イベントを開催しています」  イベント当日は、参加者が18歳以上かどうか身分証明書の確認までする徹底ぶり。今回は55名の18歳以上である大人がごみ拾いに参加した。15時から16時半までの1時間半、大人だけでトングとごみ袋を持ちながら海岸を練り歩く。終わるころになると辺りは暗く、風も強くなっていたが、参加者たちは皆、笑顔でごみ拾いを続けていたのが印象的だ。その日、参加者たちは可燃ごみ10袋、不燃ごみ8袋分の成果を上げた。 「実際に、現場に『来て』『見て』初めて感じることもある」と古澤氏は言う。例えば、今回集めたごみ拾いでは、注射器が100本も出てきて参加者を驚かせた。しかし、江の島に来る人たちのポイ捨てだけで、注射器が100本も集まるものだろうか? 日本財団と海さくらが共催するゴミ拾い・環境イベントポータルサイト「BLUESHIP」担当の小野木氏は、「江の島など相模湾での活動を通じて、ごみが海岸から来たものだけではなく川を通じて街から来ている」と話してくれた。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1265046  100本もの注射器が川を通じて街から海岸に来ていることも、ごみ拾いを大人がみんなで真剣になってやると楽しいことも、実際にごみ拾いをしなければ気づかなかっただろう。何はともあれ、難しいことは考えずに参加してみてはいかがだろうか。新しい発見があるにちがいない。

ゴミ拾い・環境イベントポータルサイト「BLUESHIP」は、海だけでなく、街や山で活動する団体が簡単に、無料で登録できるポータルサイト。登録した団体には先着でトング10本をプレゼント中とのこと(http://blueshipjapan.com/)

<取材・文/日刊SPA!取材班>
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