かわいい女子が大活躍! 東京五輪でメダルも確実なボルダリングの魅力
~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第43回~
※前回の話…スポーツ好きブロガーのフモフモ編集長が、東京五輪でチケットが買えそうな穴場競技探訪へと出かけました。今回のターゲットはボルダリング。新興の競技だし、競技者人口だってメジャースポーツに比べたら少ないから、穴場に違いない。しかし、会場は予想外の大観衆。メジャー企業がスポンサードする活気ある会場にフモフモ編集長の目論見は早々に崩れるのだった……
ボルダリング競技はまず壁に突起物をつけるところから始まります。
決まった形はなく、セッターと呼ばれるデザイナーが大会ごとに異なるレイアウトを考えて設置していきます。ひとつひとつのコースは「課題」と呼ばれ、さながらパズルゲームのように、どのルートでどうやって攻略していくかを考えるのも競技のうち。セッターとクライマーの知恵比べという側面もあるわけです。
その壁は反り返っているうえに、突起物が少ない。クライミングのジムで見る壁は突起物だらけでどこにでもつかまれそうな感じですが、一流選手が挑む壁は「つけてる途中ですよね?」と思うくらいに突起物が少ない。知恵比べというか、これ本当に登れるのだろうか。登れるにしても攻略ルートはひとつしかないんじゃないの。そんな壁ができあがっていきます。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1306910
この壁もまたプロっぽい。
ボルダリングはひとりの選手が4つ程度の課題に挑み、いくつ完登できたかで勝負を競います。
制限時間内であれば各課題には何度トライしてもOKですが、トライした数が少ないほうが上位になりますので、なるべくなら一発で登れるほうがいいわけです。
さらに完登した回数だけでは決着がつかない事態に備え、中間地点にはボーナスポイントが設置されています。そこまで到達すれば完登せずともボーナスポイントが得られ、完登数で並んだときにはボーナスポイントの数で順位付けをしていく仕組み。こちらも少ないトライ数で獲得したほうが上位になります。
なので、理想としては
「1回目のトライでボーナスを獲得しつつ完登する」
という形を目指すことになり、観衆の視線もボーナスポイントやゴール地点へと注がれることになります。
視線が注がれるならば広告を出したくなるのがプロの興行師ということで……
重要地点のまわりには広告がベッタベタ。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1305643
壁を見てからの判断力というのも勝負の要素だそうで、選手たちは壁の準備が整うまで別室に隔離され、どんな壁ができあがるのかは見せてもらえません。壁を見ることができるのは競技開始の直前、オブザベーションと呼ばれる下見の時間だけ。入場してきた選手たちが一斉に壁と向き合い、
「ほほぉ、今回はこんな感じか」
「コレどうやって登ります?」
「ここから跳んでここへ?」
といった検討会を繰り広げる姿はなかなか面白い光景です。
1
2
この連載の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
スポーツクライミング女子複合・銀、野中生萌「結果を出すって、簡単じゃない」
金を掴む。オリンピック新種目・スポーツクライミング野中生萌の「開き直り力」
東京五輪で金メダル最有力候補!? 22歳のクライミング選手・野中生萌を直撃した
かわいい女子が大活躍! 東京五輪でメダルも確実なボルダリングの魅力
ファン急増でスポンサーから熱視線の東京五輪追加競技とは?
「”ほぼ無観客開催”の楽しみ方」東京五輪の穴場競技を7年追い続けた男の現在
東京五輪開催へ…前哨戦で明らかになった「有観客と無観客の違い」
東京五輪は期待大。「攻め姿勢」でコロナ禍を乗り越えるハンドボール代表の活躍
東京五輪“有観客開催”の試金石!チケット完売の全日本体操選手権観戦記
コロナ禍の先に見えるスポーツの未来。リスタートする東京五輪への期待は?
東京五輪で金メダル最有力候補!? 22歳のクライミング選手・野中生萌を直撃した
三重県・熊野はなぜクライマーの”聖地”となりつつあるのか?
東京五輪スポーツクライミング候補、野中生萌が発起人! 密林の巨岩に登る大会に密着
かわいい女子が大活躍! 東京五輪でメダルも確実なボルダリングの魅力
ファン急増でスポンサーから熱視線の東京五輪追加競技とは?
この記者は、他にもこんな記事を書いています