ファン急増でスポンサーから熱視線の東京五輪追加競技とは?
~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第42回~
フモフモ編集長と申します。僕は普段、スポーツ観戦記をつづった「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」というブログを運営しているスポーツ好きブロガーです。2012年のロンドン五輪の際には『自由すぎるオリンピック観戦術』なる著書を刊行するなど、知っている人は知っている(※知らない人は知らない)存在です。今回は日刊SPA!にお邪魔しまして、新たなスポーツ観戦の旅に出ることにしました。
2020年の東京五輪で新たに採用される追加競技のひとつに、スポーツクライミングというものがあります。忍者のように岩壁にへばりつき、自分のチカラだけで登っていくという競技です。一般論で言えばこれは穴場であろうと思います。やったことがあるという人も多くないでしょうし、中学校や高校でスポーツクライミング部があったという人もまずいないでしょう。今回は、有力な穴場候補として、期待感たっぷりでのスポーツクライミング視察に行ってまいりました。
五輪におけるスポーツクライミングには大きくわけて3種類の種目があります。ひとつは比較的登りやすい壁を高速で登って登頂タイムで争う「スピード」。ひとつはじょじょに反り返っていく壁をどこまで登れるか高さを競う「リード」。そして、今回観に行きましたのが壁にさまざまな形の突起物を装着した複数種類のコースを登りながら、いくつ登頂できたか、何回で登頂できたかを競う「ボルダリング」です。
今回はその「ボルダリング」の日本一を決めるボルダリングジャパンカップの観戦です。
このボルダリングは日本でも比較的なじみがある種目。
たとえばお正月のバラエティ特番では女子選手の野口啓代さんが「床に足をつけずにコンビニで買い物できるか」などの企画に挑んでいたりしますし、ボルダリングができるジムが人気となっていたりもします。とはいえ、「追加種目」です。観るスポーツとしての地位はまったく確立されていないだろう、とタカをくくっておりました。
しかし、会場入りするや若干の違和感が。まず立派なスポンサーがついて大会運営をバックアップしています。メインスポンサーとして大会をバックアップするのはau様。昨今はソフトバンクが「スポナビライブ」、NTTドコモが「DAZN」によってスポーツのライブ中継配信に注力するなか、auも渋いところでスポーツに食い込んできていたのです。「スポナビライブ」と「DAZN」で無駄にスポーツクライミングが配信されなくなる未来が見えるような、ガッチリとした食い込みです!
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1305614
さらに別のブースではこれまたスポンサーである牛乳石鹸様がせっけんを配布。
僕もナチュラルに失礼なクチなものですから
「全然ボルダリングと関係ない感じですね!」
とわざわざ言いに行きましたところ、先方からは
「滑り止めを手にたくさんつけるので手洗いが大変なんです。だから、せっけん」
という力強い回答が。なるほど、なるほど。あらゆる競技にあてはまりそうな話ですが、そのぐらいのフワッとした感じでもスポンサードしたいという魅力が、スポーツクライミングにはあるわけですね。
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