更新日:2022年09月25日 11:10
デジタル

過ぎ去ったあの夏は二度と戻らない……。ノスタルジーが胸打つ大人の“スマホ夏ゲー”

『彼女は最後にそう言った』 iOS、Android/SYUPRO-DX Inc./基本プレイ無料 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1371497
彼女は最後にそう言った

彼女は最後にそう言った

 もう1本は、スーファミ風のドット絵で作られた懐かしいテイストのアドベンチャー『彼女は最後にそう言った』です。やはり村の祭りで起きた不思議な事件を描き、“感動のアドベンチャー”と現在絶賛されている『終わらない夕暮れに消えた君』の開発チームが2015年にリリースした名作です。  8月14日、故郷の村に久々に帰ってきた大学生のシンタローは、「お祭の夜、展望台で待ってます」という謎の手紙を母から渡されます。差出人は、4年前に湖で亡くなったはずの中学の同級生・ナナミでした!?  シンタローは8月14日を何度も繰り返して、祭りでにぎわう村のあちこちで情報を集め、4年前の悲劇の真相を探っていきます。なぜ祭りの前日、彼女は人が立ち寄らないような湖に足を運んだのでしょうか……?  ミステリーやサスペンスを思わせるタッチでゲームは進んでいきますが、ラストはお互いを思いやる気持ちと甘酸っぱい恋に絡んだ一夜の感動ストーリーに胸が熱くなります。  あのとき伝えられなかった想い、変わっていく故郷、自分、旧友たち。夏祭りのにぎやかさと寂寥感が心に染みてくるタイトル。エンディング後に2周目も待っていて、作り手の作品に対する丁寧な思いが伝わってきます。 【卯月鮎】 ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ディファレンス エンジン
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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