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青森県・津軽地方は道路沿いに持ち帰り専門のホルモン屋が点在する――ちょっとディープなメシ文化を追う

津軽人の“もつけ魂”? ジャンボな鶴田のパン

 奥津軽の玄関口とも言える鶴田町の「道の駅つるた」。農業が盛んな地域で、りんごはもちろん、生産量日本一のスチューベン(ぶどう)のジュースやワイン、朝採りの野菜など、地元の特色を活かした農産物や商品が並ぶ。だが、名物はそれだけではない。なんと、びっくりなパンが話題とのことだ。果たして……? 津軽ローカル●道の駅つるた 鶴の里あるじゃ  目に飛び込んできたのは、通常の5倍くらいのボリュームはあろうかという数々のパン。まさにびっくり。ネーミングは見た目そのまま。びっくりパンシリーズだ。レジに並ぶ行列をのぞいてみると、多くの人が購入している様子。
津軽ローカル

びっくりバーガー500円

 なぜ、ここまで大きくなってしまったのか。スタッフの成田学史さんによると「駅長の鶴のひと声」が始まりだったという。 「10年近く前、ちいさいパンを逆におっきくしたら面白いんじゃないかと。ただ大きいだけではなく、最後までおいしく食べられるようにバランスを試行錯誤しました」
津軽ローカル

通常のハンバーガーとの比較

 当初は3種類程度だった“びっくりシリーズ”だが、現在では約30種類もある。なかでも人気は、びっくりあんぱん(250円)、びっくりバーガー(500円)、そしてびっくりカレーパン(400円)。週末は全部で1000個も売れることがあるそうだ。 「家族や友人でシェアしたり、なかにはひとりでぜんぶ食べちゃう人もいますよ」  さて、津軽人には“もつけ魂”と呼ばれるものがあるらしい。バカなことを一生懸命やる姿勢。それが全面に発揮されたのがびっくりパンなのかもしれない。  今回は、一般的なガイドブックを読むだけではわからない津軽地方のメシ文化を探ってみた。ほかにもまだまだたくさんのディープなカルチャーが存在していることだろう。機会があれば、全国津々浦々と旅してみたいと思う記者なのであった。 <取材・撮影・文/藤井敦年>
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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【ホルモンあっと】
住所:青森県南津軽郡藤崎町大字中野目字葛巻15-2
電話番号:0172-75-5755
ホルモン(ミックス)100円/100g、サガリ160円/100g

【道の駅つるた 鶴の里あるじゃ】
住所:青森県北津軽郡鶴田町大字境字里見176-1(国道339号バイパス沿い)
電話番号:0173-22-5656
営業時間:10:00〜18:00
※季節や天候によって変更となる場合もあります。
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