川内優輝がフルマラソンを走りまくる理由
帰国後もさいたま国際マラソン(11月12日)、上尾シティハーフ(11月19日)などを走って、12月3日の福岡国際マラソンに備えるという。今年の福岡国際は、’18年アジア大会(ジャカルタ)の日本代表選考会のほか、’20年東京五輪代表選考に繋がる「マラソングランドチャンピオンシップシリーズ」の対象レースにも選定されている。また、国内初マラソンとなる大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)や神野大地(コニカミノルタ)ら有力な若手選手も出場予定だが、代表からの引退を決めた川内は、どういうモチベーションで走るのだろうか。
「いつになくいいメンバーが揃ったので、楽しみですよね。ただ、個人的にはこれまでの日本代表がかかっていた福岡国際とは違います。もちろん、レースに出る以上は勝ちたいですし、まだまだ若い選手には負けたくないですけど。(東京五輪の予選に繋がる)グランドチャンピオンシップの出場権は気にせず、気楽に、と言うとまた怒られそうですが、単純に伝統あるレースを楽しみたいっていう気持ちです。自分を出し切って負けるならしょうがないですが、若手が私に勝てないようでしたら、それこそ問題ですけどね(苦笑)」
世界陸上の粘り強い走りを見て、代表引退を撤回してほしいという声も多いが、復帰はないのか。実弟で川内家の三男、自身もランナーである鴻輝さん(MEDIFOAM)によれば「兄貴の話はコロコロ変わる」とのことだが……。
「自分の力が続くようなら、今後どこかで再び代表を狙う可能性もあるかもしれません。ただ、少なくともドーハ(’19年世界陸上)と東京(’20年五輪)はないです(笑)。これまでも何度も言ってきていますが、私は代表になる以上は世界と戦いたい気持ちがあります。でもドーハと東京は、どう考えても気温が30度を超えてきます。その中で、暑さが苦手の私が結果を出すのは難しい。ロンドンは夏でも25度くらいと涼しかったですから」
世界陸上のあとは、メディアに対して「しばらく放っておいてほしい」と訴えていたが、その真意はどこにあったのか。
「日本代表って一挙一動が注目されるというか、本当にプレッシャーやストレスが多いんですよ。メディアに何か話せば、それが記事になってネットで何か書かれたり、読んだ人が『日本代表のくせに何言ってんだ』と職場に抗議の手紙を送ってきたりしましたから。特にロンドン世界陸上は名ばかりとはいえキャプテンを任されていましたので。そういう意味で、今は日本代表のプレッシャーから解放されました。今日(ニース)も結果が悪くて個人的にはガッカリしていますが、それで誰かに迷惑がかかるかといえば誰にも迷惑はかからないわけですから。これが日本代表だと『非国民だ』、『負け犬だ』とすぐに言われてしまいます(笑)。精神的にはだいぶ楽になりました」

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