ミニバンをやめたマツダの3列シート車CX-8でボートをけん引してみた
実際座って見ると、前方視界がいいぶん、2列目よりカイテキにすら感じました。
エンジンは、マツダ自慢のクリーンディーゼル。190馬力のパワーで、モーターボートもラクに引っ張ってくれたであります。
これで価格は約320万円から。ゴージャスなモノをけん引する姿が様になるクルマとしては、世界最安かもしれません。
ちなみにけん引状態でバックする際は、通常とは逆にハンドルを切る必要があって慣れが必要ですし、日本では駐車場所にメチャメチャ困りますので、その点に留意されますようお願い申し上げます。
【結論】
トレーラーハウスやモーターボートを庭に置ける欧米では、乗用車のサイズも依然として拡大中。そのせいで国内で売られるクルマもデカくなる一方なのは、狭いニッポンとしてはちょっと困ったものでございます。1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
運転したのはマツダの新型SUV、CX-8。けん引したのはモーターボートです。ほら、メチャメチャカネ持ちっぽく見えるし、すっごくモテそうでしょ!? 「カネ持ちっぽくてモテそう」。これこそクルマにとって最も重要な資質だと再確認させていただきました。こうしてボートを引っ張ることによって、CX-8も輝いて見えますよネ!
何かをけん引するなら、セダンやワゴンより、CX-8のような大型SUVが似合います。逆に似合わないのはミニバンや軽でしょう。
ミニバンがボートをけん引しちゃいけないわけじゃないですが、どこか貧乏くさい感じがするし、軽がボートをけん引してる姿を想像すると、ミスマッチすぎて笑っちゃいます。
実を申しますと、ミニバンも軽も、マツダが開発から撤退した分野なのです。どっちも日本国内では大変な売れ筋ですが、国内生産車のほとんどを輸出しているマツダとしては、グローバル商品に開発資源を集中する必要があり、国内でしか売れないミニバンや軽は、新規開発を中止せざるを得なかったのです。
ただ、国内では多人数乗車の需要は高い。そこで今回新たに投入されたのが、3列シートを持ち、最大7人乗れる大型SUVのCX-8というわけなのです。これをミニバン替わりにしてください!と。
実はこれでも、北米を中心に販売されているCX-9よりは全長も全幅もコンパクト。パッと見、CX-5とまったく見分けもつきませんが、微妙なデカさの差は確実にゴージャス感の差として感じられ、ゴージャスなモノをけん引する姿が様になっております。
3列目も、一応大人が座れる広さが確保されております。1
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