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なぜ男はつい「クソLINE」を送りつけてしまうのか?

LINE いまや電話やメール以上に重要なコミュニケーションツールになったLINEだが、女性が会社の同僚や上司、あるいはたいして仲良くもない男友達から「クソLINE」を送られるケースが増えている。  恋バナ収集ユニット・桃山商事の代表で、数々のクソLINE被害の相談にも乗ってきた清田隆之氏は語る。 「少し前までは、LINEや携帯メールで仕事のやり取りをするのはけしからん!みたいな風潮がありましたよね。でも、最近では、LINEのほうが早いからと、仕事のやり取りをする人も増えています。距離の近いツールでやり取りをしていることが公私混同のきっかけとなって、仕事のやり取りの合間に、後輩や部下にセクハラ、パワハラに近いLINEを送ってしまう男性が増えているのでは」  容易に連絡先を交換するようになったのも要因だという。 「一度しか会ったことのない人でも、番号は嫌だけど、LINEならいいかと気軽に交換してしまう人は多いですよね。突然『エッチしたい』『お風呂入ろう!』なんて、よく知っている人にはなかなか送れない内容。一度しか会ってない人だから、怒られても無視されてもいいや!と自爆覚悟でテロみたいな内容のLINE、DMを送る男性が増えていると感じます。ツールとしての手軽さ、距離の近さが、公私混同を招いたり、テロを誘発したり、男の幼児性を助長しているのかもしれません」  しかし、クソLINEの被害者であるオンナたちは黙っていなかった。なんと、仲間内やSNSでクソLINEを晒すことも増えつつあるのだという。 「スクショ即LINEという手軽さが生んだのが『晒す』という文化。『私信を第三者に見せるのはルール違反』という昔ながらの考えからすると、意地悪な行為に見えますが、最近の20代にはその常識は通用しない。公開ツイートをRTしているくらいの感覚です」  もはや、LINEは晒されるという前提でやり取りをしたほうがいいのかもしれない。 「それに、そもそもクソLINEを送っておいて『晒すのはルール違反だ』と怒る権利はありません。たまに、明らかにハニトラ的に餌をちらつかせながら男のアホな言動を引き出し、『誘われちゃったキモ~い』みたいなことを言う女性もいますが、そういう人はごく一部。理不尽なセクハラ・パワハラLINEを、大事にはせず、女友達に晒すことで溜飲を下げて受け流すというのは彼女たちなりの処世術。その優しさに乗っからず、男性陣は自身の振る舞いをいま一度振り返るべきでは?」 【清田隆之氏】 桃山商事代表。’80年、東京都生まれ。恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラム執筆を通じ恋愛とジェンダーの問題について考察する 〈取材・文/週刊SPA!編集部〉 ※週刊SPA!1月16・23日合併号『なぜ男はついクソLINEを送りつけてしまうのか?』より
週刊SPA!1/16・23合併号(1/9発売)

表紙の人/ HKT48宮脇咲良 森保まどか

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