「グーグルおじさん」が女性から“カワイイ”と愛されるワケ
いつしか「かっこいい」「やさしい」「おもしろい」と言われることもなくなり、若い頃のようにモテなくなったと気づく40代。しかし、カワイイ路線に転向することで、中年にもまさかの“モテの返り咲き”が可能だという。そのカラクリと戦略を徹底解明してみた!
「40代男性のどこに惹かれた?」というアンケート(※)で第4位に上がったのが「博識」。
(※全国の都市部で働く、20~29歳の独身女性の中から「40代男性と交際経験アリ」もしくは「現在40代男性と交際中」の100人が回答。1位「包容力がある」、2位「やさしい」、3位「男らしい」)
「何かとスマホですぐ検索する人が多いなか、『この曲って誰の曲?』『この虫、何?』などの些細な質問にとっさに気の利いた答えを返す先輩。その興味関心の幅広さにも感心するけど、『本当かどうかは確証がないんだけど……』と、おずおずと自信なさげに知識を披露する様子が、無邪気な少年みたいで萌える」(28歳・IT)
同じ博識でもうんちくを語る中年は嫌がられるものだが、「カワイイ」と愛される中年は何が違うのか。それに対して、「知識をひけらかさないこと」と心理カウンセラーの五百田達成氏は指摘。
「聞かれてもいない知識をベラベラと話す男はドン引きされます。雑学を披露するのは質問されたときに限定し、『聞いた話だけど』『テレビで見たけど』などの前置きを入れて、控えめさを見せて」
また、ブロガーのぱぷりこ氏も「ゴルフや仕事などの男性が好む知識ばかりでなく、動物ネタや芸能ネタなど、ジェンダーフリーで間口が広い知識を用意して。すると『そんなことにも興味があるなんてカワイイ』と思ってもらえます」と指摘。
しかし、女性に感心されるほどの知識が自分にあるのかと不安になるが、脚本家の舘そらみ氏いわく「『へぇ、そうなんだ』と相手が思えるものならOK。“広く浅く”で問題なし」とのこと。
マーケティングライターの牛窪恵氏もこう続ける。
「大切なのは、自分の披露した情報をベースに女性の興味関心を引き出して、『そんなことにも興味を持つなんて、好奇心が強いね』と相手を認めてあげることです」
知識は、己の価値を高めるのではなく、相手を褒めるための撒き餌にすぎない。それを忘れなければ、「カワイイ」はつくれるのだ。
【牛窪 恵氏】
世代・トレンド評論家。マーケティング会社インフィニティ代表。著書に『男損の時代 熟メンが人生をソンしない18の知恵』(潮出版社)など、トレンド関連書籍多数
【ぱぷりこ氏】
ブロガー。恋愛魔窟に棲む要注意男たちを斬るブログが人気。『なぜ幸せな恋愛・結婚につながらないのか 18の妖怪女子ウォッチ』(文藝春秋)が発売中
【五百田達成氏】
作家・心理カウンセラー。コミュニケーションをテーマにした執筆・講演多数。近著に『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
【舘そらみ氏】
脚本家。恋愛サイト「AM」では、独自に男性を分析。劇団「ガレキの太鼓」を主宰し、全作品の作・演出を手掛ける。映画『私たちのハァハァ』の脚本も担当
― 中年男は「カワイイ」が一番モテる! ―
知識をひけらかすのはNG!グーグルおじさんが愛されるワケ
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