恋人ができないのはなぜ? 過去の未練が未来をつぶす<魂が燃えるビジネス>
では、どうすれば未練を断ち切れるのか。それには「言える自分」が大切です。頭の中でぐるぐると考えるだけでなく、「自分はこうします」とはっきり口に出すこと。行動の変化や、それに伴う環境の変化は言葉から始まります。
彼とは正月休みに会ったので、そのまま二人で神社へ初詣に行きました。彼はそこで「昔の未練を断ち切って、新鮮な気持ちで臨みます」と参拝したそうです。私は私でビジネスについて「その人の個性や感性に基づいて、社会のなかで役割を担う。その大切さを広めていきます」とお参りしました。
その日、別れるときに私が「今日お参りしたことが実現したと報告できるように頑張ろう」と声をかけたら、彼は「お互いにな」と返してきました。文章では伝わりにくいのですが、この「お互いにな」には決意のようなものが感じられました。
現代では理屈が過度に先行し、「思いを言葉にする」「宣言する」といったけじめをつける機会が不足しています。もし理屈や方法論といった客観視に絶望しているならば、「自分はこう思った、こう感じた」という主観を重視するタイミングが来ています。
2018年はまだ始まったばかりです。おそらくあなたも「今年はこうしよう」と新年の抱負を考えたと思います。その抱負は今もあなたのなかで生きているでしょうか。それとも早くもホコリをかぶってしまっているでしょうか。
「自分はこうしたい」という思いがあるのにすぐに萎えてしまうのだとしたら、そこには過去への未練があるのかもしれません。恋愛に限らず、受験や出世といった競争、あるいは絵画や創作といった創造性において未練は頻発します。
「あの時、ああしていれば今頃は」
誰だって一度や二度、そう考えます。それ自体は良くも悪くもありません。大切なのは、その後です。過去の苦しみや悲しみを教訓にして、現在に生かせるか。それが新しい未来を作り出せるかが決まります。
物事はそんな簡単に割り切れるものではありません。時には数年かかることもあるでしょう。しかし、それでもいつかは歩き出さなくてはなりません。「未練を断ち切るのだ」と言える自分はその一歩です。
【佐々木】
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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