恋愛・結婚

小室哲哉だけじゃない!? 患者と付き合う看護師は意外と多いのか?「ミュージシャンの患者さんを好きになって…」

ミュージシャンの患者と付き合った女性看護師の末路

 そんななかで、ひょんなキッカケから患者と付き合うことになったのは現在主婦の佐藤さん(30代前半・仮名)。彼女は数年前まで神奈川県の整形外科で働いていた。お相手は一応、ミュージシャンだったという。自身の恋愛歴を振り返り目を細める。 「若い頃に付き合っていた元カレが患者でした。6歳年下の彼は当時大学生で、最初に出会ったときはまだ高校3年生。部活で痛めた腰の治療で通院していました。特にイケメンではありませんが、学ランが似合っていて優しそうだなって。椎間板ヘルニアだったのですが、治療に時間が掛かるので長く顔を合わせるうちに少しずつ仲良くなりました。うちの病院は腰の電気治療用のベッドがカーテンで仕切られていたので……。個人的なことを話しやすかったこともあります。ある日、そんな彼と駅前で会ったんです。びっくりしました。ギター片手にストリートライブをやっていたんですよ。音楽もやっていることは聞いていましたが、取り巻きのファンも数人いて、話しかけにくい。遠くから一生懸命に歌う姿を眺めていたら、少しカッコ良くも見えてきて。だから、彼が歌い終わったときに千円札のチップを目の前に置いてあったギターケースに入れて……」 路上ライブ そう言って少し頬を赤らめた佐藤さん。そこから患者だった彼との距離がいっきに縮まったという。 「次に彼が通院してきたとき、いつものようにベッドのカーテンを閉めて、『よく路上ライブやっているんですか?』って話していたら、連絡先を交換することになって。それから何回かメールで連絡をとって、付き合うことになったんですね」  こうして患者と恋愛関係になった佐藤さんだが、幸せな日々はそう長くは続かなかった。 「でもやっぱり、すでに社会人として働いていた私と、ストリートミュージシャンで夢見がちな大学生の彼。すれ違いばかりでしたね。彼は学生で貧乏だったので、デート代も割り勘とか私が払うことも多かった。それはいいのですが、彼が大学を留年してしまったときに、『このひとは将来どうしたいんだろう』って。音楽が好きなのはわかりますが、プロになれるとは到底思えなくて。価値観や金銭感覚の違いで別れてしまいましたね」  なんちゃってミュージシャンの彼との恋愛を「黒歴史」だという佐藤さん。現在は合コンで知り合った金融関係の男性と結婚し、仲睦まじく過ごしているそうだ。  そのほか数人の女性看護師に話を聞いた。男性患者から連絡先を渡されたりアプローチされることは同僚間でも耳にするそうだが、実際に付き合ったり結婚をした例は「ほとんど聞いたことがなく、稀なのでは」ということだった。だが、佐藤さんの例をはじめ、他人にも言えない“稀”な黒歴史のなかにこそ、不倫などもありうるのでは……と妄想した次第だ。<取材・文/山田門八>
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