エンタメ

和田アキ子が初めて明かした“悲しき想い出”とは――“ラジオ中毒ライター”村橋ゴローの「アナタの代わりにラジオ聞いときました」<第2回>

村橋ゴローの「アナタの代わりにラジオ聞いときました」

和田アキ子「あなたが代わりになれば(死ねば)よかったのに」

『ゴッドアフタヌーンアッコの いいかげんに1000回』(2月17日O.A/ニッポン放送)  最後のピックアップは、人に歴史ありというか、いろんなことを抱え込んで人って生きていくんだなあ、と感じたこの放送。歌で時代を振り返るという番組内容で、アナウンサーが唐突にこう言い出したのだ。 アナ「この88年はアッコさんとって、悲しい出来事がありましたねえ。シオミノリミチさんが亡くなりました」 アッコ「……まさかこの番組で、それを話すとはねぇ」 アナ「この話は…」 アッコ「1回もしたことない」  すでに感極まっている様子のアッコさん。ここから吐露が始まる。 「昔からやってもらってる照明さんなんですよ。照明会社の社長で。シオミちゃんって呼んでて、麻雀仲間でもあるんです。当時休みがなかったから、唯一の楽しみが麻雀だったの。でもアタシの悪いクセで鳴きの1回を10回くらいやるもんだから、いっつも深夜3時、4時までやって。それでシオミちゃんが『女房待ってるから帰る』とか言うから、『いいじゃん、女房ぐらい待たしときゃ』とか言って」  それでもようやくアッコさんのマンションから帰っていったシオミさん。見ると、奥様が車で迎えに来ていたという。 「だからシオミちゃんに、(麻雀が)いつ終わるかわからないのに迎えに来させるなんてダメだよ。免許取りなよ、って言ったの」  その言葉があったからなのかはわからないが、シオミさんは免許を取得。それからしばらくした日のことだった。 「みんな、『シオミちゃんがちょっと……』って。変な言い方なんですよ。『あの……亡くなりました』って」  シオミさんは自身で運転中、ガードレールにぶつかって亡くなったという。 「横には助手の男の子。後ろには見習いの女の子が乗ってて、その子は外に放り出されて大怪我したんですけど、シオミちゃんだけ亡くなったんです。それでそのとき、アタシ助手の男の子にきついこと言っちゃってね。『あなたが代わりになればよかったのに!』って号泣してね」  そういうことってありますよ。オレのオヤジが亡くなったときのことでした。最愛の夫を亡くしたオフクロは号泣し、錯乱状態。オレは励まそうという思いで「オレら3人(の子どもが)いるじゃん」と言ったのです。するとオフクロは「あんたたちなんかより、マサルさんがいい!!」と返してきたんです。アッコさんはシオミさんを、人として本当に愛していたのでしょう。この話には続きがあります。 「その外に放り出されて大怪我を負ってしまった見習いの女の子、今でもアタシについて、照明のチーフやってるんですよ。ユキっていうんですけど。頑張ってくれてね。あとシオミちゃんの奥様も、ずっと私のコンサートに顔を出してくださってるんです。あー、もう泣きそうだわ」  念のためと思いググってみてもこの話、一向に出てこない。ベラベラ話すような内容でもないし、本当に初めて話したのかもしれない。悲しみを語らず歌に代えていくのが歌手ならば、アッコさんはどれだけ素晴らしい歌い手なのか。そしてこんな話が聞けちゃうのが、ラジオなんです。ということで、アナタの代わりにラジオ、聞いときました。<文/村橋ゴロー> 【村橋ゴロー】 1972年生まれ。ほとんどの家事とまあまあの育児をこなす、ライター・コラムニスト。千原ジュニアや田村淳など芸人連載の構成を多数手掛ける。その一方、ママ向けサイトit mamaでは、「どの口が言ってるんだ」という感じだが、妊活や育児についてのコラムを執筆中。また、『ゴー! ゴー!! バカ画像MAX』シリーズ(KKベストセラーズ刊)は累計190万部を突破。近著に『俺たち妊活部「パパになりたい!」男たち101人の本音』(主婦の友社刊)がある。Twitterは、 @muragoro
1
2





おすすめ記事