一流アスリートの観戦にチケットが不要! マラソン競技を東京五輪で120%楽しむコツ
男子マラソンの先頭集団(13キロ付近)の通過、車イスマラソンの先頭集団(25キロ付近)の通過、男子マラソンの先頭集団(浅草から戻ってきて16キロ付近)の通過と見送る充実の観戦体験。電車の移動時間だけだと日本橋(10キロ付近)でも男子マラソンには間に合いそうでしたが、実際に移動してみるとそれほど余裕はありませんでした。なるほど、これは本番へ向けてもいい学びとなりました。
さて、次はどうしたものか。やってみて感じるのは「ランナーは結構速い」ということ。こちらも必死に走って電車で移動しているのですが、駅の人混みや、階段の上り下りなどで地味に時間をロスし、Yahoo!路線情報でギリギリ間に合いそうなタイミングでは、ランナーを追い抜くのは難しそうです。
特に車イスマラソンのペースはとても速く、さっき蔵前で見送ったはずの選手が、コッチがもたもたと最寄駅に向かっている間にもう銀座あたりまで到達しています。1キロ2分ペース、時速30キロで信号ナシ・渋滞ナシですから速いのも当たり前か。ハッキリ言って、車イスのほうが電車より速いです。
まともに追いかけても捕まえられそうにないので、フィニッシュ地点の東京駅まで一気に先回りすることに。ただ、それでも厳しい。こちらが1駅進む間に車イスも1駅進み、あっという間に銀座から品川、品川から日比谷と進んでいきます。ワンセグの中継を見守りながら、ゴール地点へ急ぐ僕。あぁ、ダメだ!これは先頭には追いつかない!
僕がゴール地点付近に到達したとき、現場では車イスマラソン先頭の山本浩之選手と鈴木朋樹選手が競り合いながらゴールしたことが実況アナウンスされていました。25キロ地点で見送ったふたりを電車で追いかけて、5分ほど負けてしまうという結果。なるほど、車イスマラソンを追いかけるなら「スタート⇒中間点⇒ゴール」といった感じで均等にポイントを割り振っていかないとタイム的に厳しそうです。
しかも、この大会では男子マラソンも非常に速いペース。先頭のディクソン・チュンバは2時間5分のペース、2位の設楽悠太選手も日本記録更新のペースで走っています。車イスマラソンに合わせて移動してきたので多少余裕をもって待ち受けることができましたが、もう1ヶ所追加で寄り道観戦するのはかなり難しかったかもしれません。
五輪となれば東京マラソン以上に混雑するでしょうし、ゴール地点も東京マラソンが「東京駅の真ん前」であるのに対して東京五輪は「新国立競技場」です。最寄駅からの移動があるぶん、ロスも大きくなるでしょう。欲張りすぎず3ポイントでの観戦を目指すくらいが基本線でしょうか。
見られる、見られないで言えば見られることは間違いないであろう東京五輪のマラソン。ただ、たっぷり見ようと思うなら、こちらにも事前の準備というか練習が必要かもしれません。3ポイントでの観戦は普段から東京の交通機関を利用していれば大丈夫そうですが、4ポイント以上で見ようと思うなら、乗り換えルートや電車の乗車位置の把握などでタイムを縮めていきたいところ。
「基本無料だけど、頑張ろうとすると大変」
何だか、スマホゲームの無課金プレイヤーのような感想ですが、東京五輪の貴重なタダ観戦・自由観戦の機会ですので、しっかりと備えて2020年を迎えたいもの。最終的にはこちらもマラソンランナーみたいな格好で、何度かコースを試走(※電車で移動するの意)しておいたほうがいいかもしれません。
2019年、2020年の東京マラソンではさらに乗り換えなどもスムーズにこなせるようにして、本番へのトライアルとしましょう!
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