Mikaが投稿したカフェなどの店舗、または商品は、在住日本人に宣伝効果を与えるようになってきたことから、注目している日系企業も増えている。 　彼女のアカウントが、広告媒体として成り立っていると認知されている証左だ。 「『インスタで弊社の商品を紹介してほしい』という依頼は少なくありません。商品提供してもらえるなら載せることもありますが、自分の好みではない商品だったら、ただ載せるだけになっちゃうことも」 　自身のアカウントが広告媒体として注目されているとはいえ、自分が良いと思えないものを積極的に発信することには気が進まない。彼女はいままでと変わることなく、自然体でインスタを運営しているのだ。 　それは、インタビューの最後に語った言葉に込められていると思う。 「多くの人からインスタを注目していただけるようになりましたが、縛りはなく好きなようにやらせてもらってます。私、コミュニケーションを取るのが好きなんですよね。だからインスタをやっているんだと思います」＜取材・文／西尾康晴＞2011年よりタイ・バンコク在住。バンコク発の月刊誌『Gダイアリー』元編集長。現在はバンコクで旅行会社TRIPULLや、タイ料理店グルメ情報サイト『激旨！タイ食堂』を運営しながら執筆活動も行っている。Twitter：@nishioyasuharu