恋愛・結婚

結婚神話崩壊で変化するオジサンたちの「恋愛観」

バブル経済に沸いた40代男性=オジサンと、デフレ不況を粛々と生きる今のオジサン。実際はどちらが幸せなのだろうか。さまざまなデータを基に、この30年間で中年男がどう変化したのか追った。

中年男[おじさん]の30年史

結婚神話崩壊でオジサンは自由に飛べるのか


「モテることが男の本懐」と思われたバブル時代から、40代で独身男性4割の現代。今、大きな過渡期を迎える40代男性の恋愛・結婚観の変遷を追う。

<’80年代の中年男>
バブル時代を謳歌するオジサン。家庭を支えながら火遊びに大忙し


 バブルに浮かれた’80年代後半に、時代の恩恵を受けた当時の40代男たち。社会学者の筒井淳也氏は、彼らの結婚観をこう分析する。

「’80年代当時の40代男性の婚姻率は90.18%。大半は既婚者でした。’86年施行の男女雇用機会均等法前に就職した世代ゆえ女性の専業主婦率も高く、家計は夫一人で支えるのが一般的。ただ、5~6人育てるのが当然だった前の世代より、扶養する子供の人数も少なく、家計や気持ちにも余裕はあったのでは」

 カネもあり、勢いもある当時の40代が不倫に夢中になるのは必然だと、男女の恋愛関係を取材するルポライターの亀山早苗氏は語る。

「社会のお金があり余っていたこの時代、女子大生ブームに押され、普通の女のコが自分の体に価値を見いだしました。彼女たちにとってオジサンは自分を高く買ってくれるパトロン的存在だったのです」

 オジサンの下半身が最も充実していた時代だと言えるだろう。

中年男[おじさん]の30年史

【表1・各年代の40代時の離婚率】女性の社会進出が目立った’90年代に離婚率は増えた。「子育てに協力的ではない男性を夫にした場合は、離婚して養育費をもらうほうがいいと考える女性も増えたのでは」(大橋氏)

<’90年代の中年男>
リストラ続出でモードが一転!「失楽園」したり援助交際に走る


 しかし、’90年代前半にバブル崩壊。景気悪化が40代男性を直撃。それに起因し、離婚率が増加傾向に。NPO法人花婿学校の大橋清朗氏はこう分析する。

「不景気で男性が経済力を失う一方、女性が社会進出して経済力を得たため、離婚も一般的に。40代男性が、男性としての自信を失いつつあった時代でもありました」

 そんな40代男性の心を掴んだのが不倫を描いた小説『失楽園』。

「相次ぐリストラで、40代男性の覇気は低下。『失楽園』のヒットを受け、不倫のイメージも20代との明るい火遊びより、人妻との心中という悲観的なものへとシフトします。一方、若いコ好きのオジサンは女子高生に手を出し、『援助交際』が流行します」(亀山氏)

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’00年代のオジサンはセックスレスでも育児に励む

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