雑学

ブラック部活は「親の洗脳」から!? ある名門野球部、卒業生たちの末路

 日大アメフト部の不祥事がきっかけとなり、全国で問題視されるようになった「ブラック部活」。顧問教師、コーチから生徒に対する罵詈雑言、暴力、パワハラなど、これまで見て見ぬふりをされてきた教育界のタブーが、次々に明らかにされつつある。

ボール 今でこそ積極的に議論されるようになったが、アメフトに限らず、そんなブラック部活は珍しくなかっただろう。かつて関東圏の某有名高校野球部に在籍し、現在は地元の銀行に勤める藤代さん(仮名・30代)が自身の経験を振り返る。

監督に歯向かったエースピッチャーへの仕打ち


「地元の中学から、スカウトで地域有数の野球強豪校に進学しました。勉強は三年間でまったくと言っていいほどやっていない。中学卒業後は、高校入学式の前から練習に参加し、朝練昼連夜練を毎日やるほど。今ではだいぶ意識が変わりましたが、当時は練習中に水を飲むことも許されず、倒れようものなら竹刀で叩かれる。ミスをすれば硬球を投げつけられて、打撲、切り傷を負うチームメイトだって多くいました」

 現代であればこういった指導者は「傷害容疑」で逮捕されていたかもしれず、ほとんど犯罪者と断罪されてもよい事例なのではないか……。

 こうした暴力行為だけではない。今回問題になっている日大の上層部やアメフト部の幹部たちによるパワハラ同様のことも、藤代さんは経験したのである。

「監督の言葉は絶対ですから。エースピッチャーでさえ、監督の気に障る言動をしてしまえば即メンバーから外される。うちのエースは実力も申し分なかった。しかし、高校三年、春の大会の準決勝前に、監督と口論をして干されました。準決勝は二番手ピッチャーで戦うことになり負けたのですが、監督は『エースの責任だ』と、メンバーの前でエースピッチャーを血祭りにあげたのです。彼は以後、試合に出れませんでした。よっぽど歯向かわれたことが気に食わなかったのでしょう。当然、みんな試合に出たいわけですから、監督の指示に従うしかありません

 これまで監督はチームを甲子園出場に導いた実績もある。だが、いくら実績を上げている指導者とはいえ、ここまでくると「恐怖政治」そのものであり、ついていくこと事態がバカバカしく感じそうではあるが……。なぜそんなことがまかり通ってしまうのだろうか。

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恐怖政治の裏に「親の洗脳」がある!?

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