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農道のフェラーリ「軽トラ進化論」。アメリカのマニアも超COOLと大絶賛

 一家に1台あればとっても便利な軽トラ。農家や自営業を営んでいるお宅には1台あるはず。軽トラのなかには、「農道のフェラーリ」や「農道のNSX」(ホンダ・アクティ)とか「農道のポルシェ」(スバル・サンバー)と呼ばれるものもあり、日本が世界に誇る独自文化でもあります。そんな軽トラに乗ったことがある人はすぐにわかると思いますが、軽トラは背もたれが垂直。乗用車のようにシートを倒せません。へえーって感じだと思いますが、なんとその軽トラが2人乗りフェラーリのように進化していたのです! オートクラブ MJブロンディ改め永福ランプ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

アメリカ人も超COOLと絶賛。軽トラがまたひとつ進化してました

 二ッポンは、田舎に行くと軽トラだらけですネ!  フェラーリは11台買ったけど、軽トラは1台も買ったことがない私は、その用途すらいまひとつ実感できないのですが、とにかく田舎には軽トラがいっぱいです!  そんな軽トラの人気が、数年前からアメリカでも盛り上がり、25年以上たった中古車が、マニア向けに海を渡っています。日本ではアタリマエの軽トラを、ガイジンさんは「こんな小さいトラックがあるなんて信じられない!」と大絶賛。いまや軽トラはスシと並んで、世界に誇る超COOLな存在になっているのです!  最近その軽トラ界が、さらなる盛り上がりを見せています。シートをリクライニングできる軽トラが登場したのです!  軽トラは、キャビンの後ろはすぐ荷台。よってシートは垂直の壁に直付けされていて、リクライニングできません。もちろんシートの後ろにカバンを置くこともできません。  ところが、この5月に発売されたスズキの「スーパーキャリイ」は、リクライニングできるし、シートの後ろに幅25cmの余裕があるので、カバンが置ける! スペース的には2人乗りのフェラーリにソックリ! なんてステキなんでしょう!
オートクラブ

スーパーキャリイ

 そのスーパーキャリイにぜひ試乗したいと、スズキに申し込んだのですが、貸し出しは7月中旬からとのことでした。無念。
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ダイハツのジャンボに試乗!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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