雑学

新幹線内でも起きる殺傷事件。被害リスクが一番低い席はどこか

 新幹線内に乗る機会が増える夏休み。思い起こせば、今年6月9日、東海道新幹線車内で22歳の男が刃物で男女3人を襲い、男性1人が死亡した事件があった。万が一、車内で危険人物と接触した場合の対策を取材した。

リスクが低いのは列車・車両のまんなか部分


新幹線 一日数百本以上が走る中、事件遭遇率はきわめて低いが、新幹線は密室性が高い分「いかに被害に遭わないか」という選択肢以外にない。安全地帯があるとすれば?

「警護対象者が座る席。列車および車両の中央付近である『9列目』または『10列目』です。前方、または後方から不審者が現れても中央に来るまで誰かが反応するため危険を察知しやすい」(元刑事で犯罪ジャーナリスト・小川泰平氏)

  車両も両端は避ける。単に、逃げ場がなくなるからだ。
 たとえば16両編成の新幹線なら、7~8号車あたりの9~10列目の席を選ぶのがいい、というわけだ。

 また、6月の殺傷事件では、犠牲になった会社員を乗客らが救えたのではという声もあるが……。

「逮捕術を習得していない一般人が刃物を持った人間を制圧するのは不可能です」(防犯ジャーナリスト刑事ジャーナリスト・梅本正行氏)、「指揮系統もなく、顔見知りでもない他人同士が、その場で瞬時に結束して行動できる可能性は限りなく低い」(小川氏)と否定する。

 ただ、消火器は今後、威嚇用として活用できそうだ。
「連結部分の消火器は誰でも扉を開けて使える。加害者をひるませるだけなら効果は十分あるし、周囲にかかっても害はない」(同)

消火器

消火器が連結部に設置されている車両が増えてきた。威嚇用には活用できる

 ほか、近くにあるキャリーバッグを振り回すなども有効だ。

 一方、在来線でもし刃物を振り回すような人間に遭遇したら、対策はないに等しいという。

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在来線のほうが危険度は高い

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