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「ワインは好きじゃない!」と思い込んでいる人のためのワイン入門

― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第16回 ―  みなさんご存じだと思いますが、ブドウ果汁を発酵させたお酒がワインです。世界的に見ると、蒸留酒やビールのほうがたくさん飲まれているのですが、それでもワインは世界中で作られており、数え切れないくらいの銘柄が存在します。  ワインは、大きく分けで白ワインと赤ワインがあることもご存じだと思いますが、スパークリングワインやロゼワインなど、ほかにもいろいろあります。こうしたワインの魅力は、広さも深さも見通せない懐の大きさだと言えるでしょう。

8000年前から飲まれているワイン。手ごろな価格でも最高に美味しいワインも多いのが魅力です

ワインの美味しさに気づくにはワインと合う食事と楽しむのが最善

 そもそもワインが好きでよく飲んでいるのであれば最高ですが、たまに「ワインは好きじゃない」、と言う人にも会うことがあります。もちろん、お酒の好みは人それぞれなので、まったく構わないのですが、体質の問題でないのなら再チャレンジしてみるのはいかがでしょうか。  筆者は、ウイスキーやブランデーと同様、カウンターでワインを飲み、プロに色々なウンチクを聞いて勉強するのが大好きです。しかし、これからワインを飲むなら、ウンチクよりもまずは美味しさを実感していただきたいところです。それには、ワインと合う食事と一緒に楽しむのが一番です。  イタリアンレストランでもスペインバルでも、もちろんフレンチでもOK。料理に合うその国のワインを店の人にオススメしてもらえばよいでしょう。特に最初は、奮発して飲食店のメニューで4000円以上のワインにチャレンジすることをオススメします。もちろん安く済ませたいなら、メニューにある一番安いワインの一つ上を選ぶとコスパが高くなる傾向になります。4人で割り勘してもOK。最初は何万円も出す必要はありません。

レストランで料理と共にワインを楽しみましょう。写真は軽井沢のホテルにあるレストランで、国産ワインを頼んだところです

 相性のいい食事と一緒に楽しむワインは、価格やランクを飛び越えて感動をもたらしてくれます。ただし、魚介料理には白ワインがベストマッチだからと辛口白ワインだけを飲むようになったり、濃いめの赤ワインと肉料理で感動したから赤ワインはフルボディに限る、などと短絡的に判断しないように注意しましょう。それこそ様々なワインが様々な食事に合います。まずは、いろいろと試すことをオススメします。
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間違えが起こりにくいオススメのワインの頼み方は?
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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