新垣結衣と再タッグ、『逃げ恥』脚本家が明かす秋ドラマ『けもなれ』へのこだわり
――注目されることのプレッシャーは感じませんか。
野木:ないですね。ただ、ひとたびヒットメーカーと言われちゃうと、ちょっと視聴率が悪かろうものならすぐ叩かれるでしょ。それがうっとうしい(笑)。ドラマって多くの人が時間と労力をかけてつくるものなので、しっかり土台になる脚本を書かないといけない、という意識はもちろんあります。とはいえ、何をすればハズレないかはわからないし、守りに入ってもしょうがないでしょう?
――野木さんはその辺り、自分自身を客観的に見られていますね。
野木:基本、客観的じゃないと脚本って書けないですよね。私小説とかはインナーワールドなものだと思いますけど、脚本にはやっぱりロジックが必要で、客観性が大事だと思うんです。たとえばすごく感情的なシーンがあったとしても、その裏には客観的なロジックや技術がある。優れた作品ってみんなそう。脚本は気持ちだけでは書けないと私は思います。そうやって書いている人もいるかもしれないけれど。
※10/16発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【野木亜紀子】
’74年、東京都生まれ。日本映画学校(現・日本映画大学)を卒業後、ドキュメンタリー制作会社に就職。’10年に第22回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞。’18年『アンナチュラル』で第44回放送文化基金賞 テレビドラマ番組最優秀賞と脚本賞を受賞した。
取材・文/中村裕一 撮影/杉原洋平
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Xアカウント:@Yuichitter
脚本は気持ちだけでは書けない
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Xアカウント:@Yuichitter
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