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走った気になる「環状2号線」解説 超高層マンション群の谷間を駆け抜けるSF感覚のヨロコビ

環状2号線暫定区間を快適に走れるのは11月いっぱいか!?

 暫定迂回区間は、その先の信号で新大橋通りに一旦合流する形になっている。環状2号線はまだ開通が周知されていないので、渋滞もほぼないが、周知が進めばこの信号を先頭に、かなりの渋滞が予想される。東京都によると、暫定開通時の交通容量は本来の3分の1とのことである。  しかしそれでも、開通前は並行する晴海通りしかなかったのだから、間違いなく改善だ。どうせ晴海通りは混んでいるのだから、ここで渋滞に巻き込まれても、「損した~!」と思う必要はないだろう、たぶん。もちろん、本格開通が2年遅れた分、小池都知事を恨むという方向性もアリだが。  新大橋通りの信号を右折してほんの100mほど走ると右折車線があり、そこから環状2号線の下り方向に乗り入れることができる。現状はまだ右折する車両もわずかだ。まさかこんなところから環状2号線が始まっているなんて、知らなければ想像できないだろう。
環状2号線

下り方向からの入口は新大橋通りの信号を右折して100mほど

 下り方向は、上り方向よりさらにクネクネと築地市場の建物を縫うように進み、築地大橋に出る。そこから先は上り方向同様、超高層マンション群の谷間を抜けるSF感覚を満喫しながら進んでいく。道幅はどんどん広くなっていくから、開放感は満点だ。  環状2号線がこんなに空いているのは、せいぜい11月いっぱいというところか? とにかく今ならドライブを楽しめる。夜は超高層マンション群の夜景を楽しむデートドライブに最適だろう。12月以降なら、渋滞の心配のない下り方向の利用をオススメする。 取材・文/清水草一
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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