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「思考」と「信念」の違いは? 自分の信念に気づくもっとも簡単な方法

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第77回

自分の信念に気づくもっとも簡単な方法とは? 心には「思考」と「信念」の二つの働きがあります。思考は方法を、信念は理由をそれぞれ担当しています。この二つがバランスよく働いて、人間は初めて行動できるようになります。

 思考は頭で扱われます。それは情報が集まるのが頭だからです。目で見て、耳で聞いたことに対して、「こうすべき、ああすべき」と思考します。情報を加工して作られるのが思考です。

 最近はネットが普及して情報過多になっています。それがそのまま思考過多の状態を作り出しています。どんなものでも多ければ多いほど良いわけではありません。食事や運動と同じように、情報も思考も多すぎると害になります。その結果が、信念の不足です。

 信念は胸で扱われます。それは人と人は胸で接するからです。偉人の逸話を聞いて胸が熱くなるのはその典型です。彼らから学んでいるのは方法ではありません。人によって感化される信念です。

 坂本龍馬から明治維新の方法を学んだり、徳川家康から天下統一の方法を学んだりして、現代で実行しようとしたら大変なことになります。それは革命や内戦だからです。もちろん誰もそんなことを本気で考えたりしません。これも彼らから学んでいるのが人としての生き様であり、信念だからです。

 物事を思考で扱うのか、それとも信念として扱うのか。その違いは自分の問いかけ次第です。思考については誰もが、そのやり方を知っています。「どうすればいいのか?」と問いかけて、そのための情報を集めて、「こうすればいい」という結論に至ります。では、自分の信念に至る問いかけとはなんでしょう。それは「○○とは?」です。

 たとえば仕事について、「どうすればもっと仕事ができるようになるのか?」と考えるのが思考です。一方、「自分にとって仕事とはなにか?」と考えるのが信念です。人間はどうでもいいと思っていることは頑張れません。人並み以上の結果を出すには、人並み以上の思い入れが必要です。「◯◯とは?」と問いかけるのは、その思い入れを見つけるきっかけになります。

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信念は自らへの問いかけで見つけることできる

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