いま、ストリップ劇場が連日満員なワケ エロとカワイイの融合で女性客も
結果、“スト女”が誕生。男性を誘ってストリップ劇場に来る女性も少なくない。また、「ストリッパーは会いに行ける裸のアイドル」と西条氏が言うように、演目終了後には踊り子と一緒にポラロイド撮影や会話ができる劇場もある。彼女らとの距離の近さに惹かれ、ファン歴12年の“ストリップ沼”はこう力説する。
「SNSを介して直接やり取りもできますし、踊り子さんから許可が下りれば、演出者の一員としてリボンを使ってショーを盛り上げることだってできるんですよ」
今回、記者は浅草と川崎のロック座を訪ねた。どちらも立ち見客が出るほどの活況ぶり。アイドル顔負けの衣装に、本格的なダンスやブランコを使ったユニークなパフォーマンスに胸が弾んだ。また、客の手拍子で会場が一体感に包まれたかと思えば、“ベッドシーン”では一転、静寂が訪れる。
女性らしい肉体の曲線美や情感豊かな表情や潤んだ瞳に心を奪われた。
「地元のバンドやダンサーとのコラボストリップや亡霊に扮した怪談ストリップなど、劇場ごとに個性がある。また、アイドル路線の南まゆ、バレエとストリップを融合させたみおり舞、空中パフォーマンスを取り入れた武藤つぐみは次世代のアイドルストリッパーとの呼び声が高い。さらに真白希実は昭和っぽいエロスな表現と今風のダンスのバランスが絶妙。新旧融合のショーは圧巻です」(西条氏)
エロとカワイイが融合した次世代娯楽、それが今のストリップだ。<取材・文/キンゾー 撮影/武田敏将>1
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