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グーグルが「中国の検閲つき検索エンジン」開発を中止すると誰がトクするか?/ひろゆき

― ひろゆきのネット炎上観察記 ― ▼検閲つき検索エンジン開発。グーグル社員が反旗の狼煙 「Don’t Be Evil(邪悪になるな)」。そんなモットーを創業時に掲げていたグーグルが揺らいでいる。中国政府のネット検閲に対応した検索エンジン「ドラゴンフライ」の開発に対し、同社従業員が「国家が国民を監視する検索エンジンの開発停止を求める」との声明を発表したからだ。ネット上では賛否両論、「社員がまともでよかった」「代わりにどこかがやるだろ」などの声が。 (追記:12月11日、米下院で開かれた公聴会で、「ドラゴンフライ」について質問されたグーグルのスンダー・ピチャイCEOは「社内で検討はしたが、中国で検索サービスを立ち上げる予定はない」と答えた。17日、「プロジェクトは実質的に終了」と報じた米メディアも)

倫理観や正義感で手を縛ると、グーグルは中国企業に負ける

 上場企業の経営者は、利益を上げないと株主に排除されたりします。だもんで、中国という巨大市場(※1)を捨てるという選択ができないので、中国の決めたルールに従って中国でビジネスをしないといけないわけです。  そんなルールにグーグルの一部の社員が抗っているってのが、ネット上で話題になっていたりします。  中国政府は「金盾」(※2)で、国民に知られたくない情報を見せないようネット上の情報を検閲したり、接続できるサイトを制限しています。なんで、グーグルは中国向けに検閲つき検索エンジンをつくっているわけですけど、一部の従業員が「弱い立場にある者を強力に抑えつけるためのテクノロジーに反対している」ってな声明を出して、会社の決定に反対していたりするわけです。  グーグルが創業時に掲げていたモットーに「Don’t Be Evil」ってのがあるんですけど、何がEvilかってのは、定義の問題だったりするわけで、「検閲は悪いことではなくて必要なこと」って解釈もできちゃうんですよね。。。ちなみに、このモットーは’15年(※3)に「Do The Right Thing(正しいことをしよう)」に改変されていたりもするんですよね。
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中国を無視するわけにもいかない
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