仕事

AIに仕事を奪われ、リストラされた銀行員「絶望しかない」

’19年10月の消費税増税は、新たな下流社会の幕明け――。賃金が一向に上がらないままでの増税は、消費が確実に低迷し、企業の収益や税収が悪化、賃金はより下降して、本格的な“デフレ”の再来が懸念されている。さらに外国人受け入れ問題、急速に活用が進むAI(人工知能)など、誰もが当事者たり得る“下流転落の火種”が忍び寄る。僕らの未来にあるのは希望か絶望か。 新型[下流社会]の衝撃

「AI」導入で部署消滅! リストラされた銀行員の嘆き

 AIの技術革新で、生まれる仕事もあれば「消える仕事」もある。社会学者の山田昌弘氏も次のように話す。 「専門職における“中間的”な部分が、今度AIに代わります。例えば銀行の融資部門も、パソコンに打ち込めば自動的に貸出限度額が出てきますから、それに従うだけ。“判断”役だった銀行員はAIに淘汰されます」  実際にAI化の影響か、三菱UFJFGは1万人規模の人員削減をこの先10年で行うことを発表。みずほFG、三井住友FGもリストラが進められるという。  実際、都内在住の吉野武彦さん(仮名・38歳)は“AI”で某大手銀行からクビを切られた一人だ。 「首都圏を中心に数店舗を渡り歩き、営業成績は良かったほうです。7年前から融資審査部署に配属され、中小企業さんを相手にやっていたのですが……。3月のある日、本社の重役クラスが来て『融資審査にAIを導入する』と告げられました。審査は過去のデータを基に、対象企業の資産などの数字を打ちこめば、誰でもできるように。程なく、私の所属部署は解散になりました……」  吉野氏は派閥争いなどを避けていたこともあり、今年8月にリストラを宣告されてしまう。 「他にも上司や取引先に強い“コネ”を持ってない人間はクビを切られました。今はネット決済、ネットバンキングの普及で、業界全体的に銀行の店舗は減っています。今後銀行に必要になるのは、窓口の女性だけですかね……」
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再就職するもAI化の恐怖がつきまとい、安心できない
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