社会通念が常にあなたにとって正しいわけではない
誤解してはいけないのは、社会通念が間違っているわけではないという点です。社会通念があるお陰で、社会は成り立っています。私たちが当たり前だと思っていることをすべて否定しだしたら、何も進まなくなってしまいます。
ただ、社会通念は社会を成り立たせるためにあるので、個人の事情を斟酌してはくれません。だから、個人の事情については個人の裁量に任せられる部分がどうしても出てきます。その部分で自分で自分の味方にならず、「そうしなければならない」と社会通念に従って裁こうとするから葛藤が生じます。
大切なのは、権威と同様に社会通念も鵜呑みにしないことです。社会通念に従って上手くいっているのなら、それで良いと思います。しかし自分について、あるいは他の誰かについて、その社会通念が不利益をもたらしているのなら、考えを改める必要があります。
私たちは自分の信念をほとんど自覚していません。それが当たり前すぎて気づかないのです。そうして無自覚だからこそ、無防備にその影響にさらされています。反対に自分を支配している信念に気づくことさえできれば、他の考え方、別の選択肢を選ぶことができるようになります。ぜひ自分が普段からどんなことを考えているのかをチェックするようにしてみて下さい。
誰もがマイノリティの部分を抱えています。自分自身に対して寛容になれれば、他者に対しても寛容になれます。持ちつ持たれつは社会の根本原理です。
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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