元銀座No.1ホステスが教える「職場で嫌われるおじさん上司の行動」
とはいえ、時には仕事とはあまり関係ない社内コミュニケーションも大切だと思うのだが……。あくまでも部下との距離感を普段からきちんと把握し、仕事の状況をよく観察しながら、上司として適切なコミュニケーションを心がけるのが肝心なようだ。
「例えば髪型や服の変化に気づいたら、一言軽く褒めてあげたりするのは全然いいと思いますよ。“普段から行動は優しく、しかし、無駄にカラまない”というのが鉄則です。結局、余裕がない時に考えなしの冗長なコミュニケーションを求めたり、会話を切り上げようとしているのにしつこくカラんだりすると、ウザがられてしまうということですね」
「身も蓋もない話ですが、セクハラ・パワハラは何をするかではなく、“誰がするか”という問題もありますね。良し悪しはともかく、キャラで許されることは現実問題として多々あります」
結局、ダブルスタンダードか……とやさぐれたくもなるが、社会では誰しも何かしら色眼鏡をかけて生きている。“キャラ損”を嘆くのではなく、キャラで得する方法をしたたかに考えるのが、大人の処世術というものだろう。
「政治家の方で問題発言を繰り返しても、なぜかそれなりに人気で許されてしまうおじさんっていますが、人心掌握術という部分では会社で出世する男性も同じ。普段は多少、太々しくても図々しくてもいいので、ツンデレキャラを目指しましょう。上司として頼りないと思われては元も子もないのでやりすぎは禁物ですが、自分の弱みもある程度晒していると何かと大目に見てもらいやすいです」
部下の叱り方も多くの人の悩みどころ。もし女性部下に泣かれようものなら、ついうろたえて、どうフォローするか考えてしまいそうなものだが……。
「そもそもフォローする必要はありません。なかには優しく構ってくれる男性につけ込む女性もいますから、部下に泣かれても『そこ泣くところじゃないから』くらい言うべきですね。それが後々の彼女や他の部下のためにもなる。一流の男性のツンデレ感ってそれくらいハンパないんです。普段は部下から親しみやすい感じでも、そういう場面でしっかり対応できる男性は信頼され、出世もしやすい。特に女性はM気質の人が多いですから。反対に職場で泣く女性にむやみに優しくしてしまう男性は、いざという時に神輿を担いでもらえません」
嫌われることを過度に恐れていては、部下から真の信頼を得ることは難しいようだ。
<取材・文/伊藤綾、撮影/山田耕司、ヘアメイク/門間導子>
PROFILE【鈴木セリーナ】
大分県出身、幼少期からお嬢様として育つも16歳でドロップアウト。20歳で上京し、銀座高級クラブで働き始めるとたちまち人気ホステスに。その後、引き抜かれた銀座老舗クラブでも売上ナンバー1となる。作詞、音楽プロデュース、イラストレーターとして多岐にわたり活躍するマルチクリエイティブプロデューサー。政財界でも顔が広いことでも知られ、現在はビジネスの世界でも成功を収める。ウェブマガジン『MINE』にて、動画「おじさん取扱説明講座」公開中。Instagram:@serenasuzuki01201988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
出世したければ“ツンデレおじさん”キャラを目指せ
1
2
『元銀座No.1ホステスが教える おじさん取扱説明書』 おじさんと上手な人間関係を作る指南書。数々の一流おじさんたちと交流を持つ、元銀座No.1ホステスだからこそ編み出せた人間関係のスゴ技は、おじさんコンプレックスを抱える女性はもちろん、多くのビジネスマンの参考になるはず ! |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ